ジェンダーフリーが叫ばれる今日、あまり近づかない方がいい内容かもしれませんが、決して思想的な話ではありません。
基本的な権利や能力の問題とはまったく無関係に、女性と男性とでは、根底のところにあれこれ違いがあることを近ごろことさら痛感させられ、だからこそ人間はおもしろいなぁと思います。
どんなに気の合う女性でも埋めがたい溝を感じることがあるいっぽう、苦手な男性であっても本能的にスッと共有できる感性があるのは、これがまさに男女の染色体の差だろうと思われ、それは個人差・世代差を突き抜けたところに存在するもののようです。
なにかにつけて同性・異性はかなり違う作りになっていると思います。
何を云っている!そこには性格的なものや個人差もあるのであって、そういう見方をすることが偏見ではないかと叱られそうですが、けっしてそうではないのです。ある程度の数をみていると、やはり大まかな男女の違いの傾向というものは掴めてくるものです。
一般的なことを例に取りますと、例えば整理整頓とか掃除です。
少なくとも現代の女性、とりわけ外で仕事をする女性というのは呆れるばかりに掃除がお嫌いのようです。嫌がるものをやらせるのは至難の技で、相手も取り立てて抵抗しているわけではないようなのですが、そもそも身についていないものは、なかなか実行するのが難しい。
これは育った時代や環境などさまざまな要因があるようです。そもそも整理整頓や掃除というものをほとんどしたことがない由、当然それが生活習慣として身についてもおらず、これは一朝一夕に解決する問題ではありません。
生活習慣としては男も同じのはずですが、それでも敢えてやってみると、男のほうがだいたい丁寧できれいですし、物入れに物を入れるという単純な行為に於いても、大抵の女性はそのつど放り込むというパターンで、その限られた空間を効率よく使うという考えがないようですが、どちらかというと男はパズル的な頭を使います。
テレビで収納の達人のような女性とか、要らない物を処分して家の中をいかにきれいにするかを声高らかアドバイスするような女性がいたりしますが、あれはたまたま仕事として技を磨いているだけで、実生活でそんなことをやっているのは、はたしてどれぐらいいるでしょう。
緻密さとかマニアックというのもだいたい男の特性で、要するに感性、価値観、思考回路など、脳の働き方が違うことを悟りました。
つい先日も驚いたのは、ある設備工事のために来た作業員の数名(全員男性)が、高いところに並べた何十もの装飾品をすべて下におろして作業をやっていました。
これを元に戻すのは大変であるし、工事は延べ3日間にわたっておこなわれる予定なので、全部終わってから並べようと覚悟していました。
ところが初日の工事が終わり作業員の方達が帰られたあと現場を覗いてみると、目に入ってきた光景は工事前と寸分違わぬまでに完璧に元通りに片づけられていて、その日一日工事をしていたことが信じられないほどきれいなことにまずビックリ。
さらにマロニエ君を驚嘆させたのは、高いところを見上げたときのこと、その装飾品が魔法でも使ったのかというほどきれいに並べられ復元されていることで、さすがにこのときは男性の仕事の見事さ、質の高さというものに舌を巻き、おもわず感動してしまいました。
対照的に、女性は忍耐力や男の数倍はあろうかと思う強靱な精神、あるいは度胸などはずば男の適うものではないと思います。ものごとの本質を瞬時に捉える直感力に優れるのも女性で、その現実感覚は男性脳のこまかな動きを一挙に抜去るものがあり、ただただ敬服するばかりです。
まだまだありますが、とりあえずこのへんにしておきます。