本当にかんたん

すでに先々週のことですが、注文から3日ほどした頃、ブルーレイレコーダが届きました。
が、自分で取り付けることを考えると気が重く、すぐに開けてみる気にもなれません。

さらには、これまで使っていたDVDレコーダのHDDの中には、まだ視ていない番組がゴロゴロたまっているので、それをどうしたものかというのも正直なところ。

下手に取り外して、新しいレコーダを首尾よく取り付けられなかったら、その時こそ視ることも録画することもできなくなるわけで、それを思うとつい一日延ばしになってしまいます。

むかしとは違い、なんでもコンセントに差し込めば使えるという時代ではなく、パソコンの周辺機器を取り付けるだけでも、設定やらなにやら、頭が痛くなりそうな操作の連続という記憶があります。もともとその方面の自信はないし、現在のテレビとレコーダの時もお店の人がやってきて、画面を見ながらずいぶんややこしい設定作業をやっていた記憶があるので、考えただけでうんざりでした。

…では、取り付けの自信もないのに、なぜネット通販で買ったのかというと、レコーダの取り付けはシロウトにも可能か?というたぐいの検索をしてみると、異口同音に「かんたん!」「だれでもできる」「小学生でもできる」などと事もなげに書かれているので、そうなんだ…と思い、安さの魅力もあってこちらで購入してしまったしだい。

それでもなんとなく手をつけるのが億劫であることに変わりはなく、送られてきたままの姿で数日放っておくと、ついに家人から「いつになったら取り付けるの?」と言われ出し、よく聞いてみると、BSが復活するのをずっと「待っている」のだそうで、ついに覚悟を決めて着手することに。

箱を開け本体を取り出してみると(今どきの機械はどれもそうですが)、スペックは格段に進歩しているにもかかわらず、よりコンパクトで、軽くて、はじめはなんとなく物足りないような感じがします。くわえて、作り自体も新しくなるだけ明らかに安っぽくなっていくようで、こういうところにも時代を感じるものです。

まあ、壊れたらパッと買い換えるには、このほうが未練も残らずいいかもしれませんが。

さて、慣れない作業をするには準備が大変で、背後に刺さっているコード類を間違えないようにクリップで目印をつけながらおそるおそる引き抜いて、同じように新しい機械に差し込むと、これは意外に短時間で済みました。
しかしチャンネル設定などが大変だろうから、ここからが本番だと思って取説片手に画面を操作してみると、なんのことはない、指示にしたがって「はい」か「いいえ」のボタンを何度か押し、郵便番号などを入力するだけで、スルスルと終わってしまいました。

「だれでもできる」というのはまさしく本当で、逆に、こんなことをするだけで大型電気店では4000円も取るのかと思いました。
数年前とはずいぶん様子が変わっているようで、悩みの種であったチャンネル設定などは、機械のほうですべて自動的にやってくれるようで、このあたりはさすがに技術の進歩が身にしみました。

初めての経験は、2番組同時録画という機能で、さっそくこれを試してみたところ、たしかに同時刻に2つの番組が両方録画されているのは感動的でした。
毎週連続して録画する番組の同時刻に、これは録画しておきたいというようなこともたまにあると、二者択一に悩ませられたものですが、これからはその必要もないわけで、こういうときはやはり新しい機械はいいなぁと思う瞬間です。

それでも、HDD内は空っぽで、これから順次たまっていくとは思うものの、見るものがないというのは心細いものがあります。
録画したい番組は実はそうそうないので、旧に復するにはひと月はかかるかもしれません。