あけましておめでとうございます。
毎年同じことを繰り返すようですが、友人にすすめられるままに始めたこのブログも、6年目に突入することになりました。
義務や努力がめっぽう苦手なマロニエ君にしてみれば、こんなことが丸5年間続いて現在も進行中というのは異例中の異例で自分でもびっくりです。
裏を返せば、こんなつまらないことでも人様がそれを読んでくださるというのは、素直に嬉しいし、ありがたいことで、それが大きなモチベーションになっているのは確かなようです。
さらには、数こそ多くはありませんが、見ず知らずの方(ときには海外から)からあたたかいメールを頂戴することもあり、ときどき自分は大それたことをしでかしているのではないか?という怖さを感じることもありますが、それだけに、内容は一定の慎重さと節度を肝に銘じつつ、今後もできるかぎり思ったままを書いていくつもりです。
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昨年はディアパソンに通暁した、このピアノ生え抜きの技術者の方との出会いがあり、これはまったく思いがけないことでした。
福岡とか九州という枠を超えて、ディアパソンの最高ランクの技術者さんが、地元にまさか二人もおられるなんて夢にも思わなかっただけに、これはほとんど僥倖に等しい気がしています。
お二人は親しいご友人でもいらっしゃるようで、長らく浜松のディアパソン本社で開発改良などにも取り組み、会社自体をひっぱっておられた方でもあり、それこそ裏の裏までご存知なわけです。
おかげで、座り込んだ牛のように、にっちもさっちも行かない我が家のディアパソンは、繊細なタッチコントロールにも細やかに反応する、軽快で整然としたタッチを有するピアノへと生まれ変わりました。
しかも、ハンマーを交換することも削ることもせず、さりとて特別な技や装置を用いるでもなく、正攻法でここまで達成できたことに驚きと尊敬の念を禁じえませんでした。
マロニエ君自身はこれといって自慢できることもありませんが、昔から素晴らしい技術者の方にご縁があるのは、ずいぶん恵まれていると思います。とくに東京大阪でもなく、福岡という地方都市において実に多くの優秀な方々とのご縁があることは我が身の幸運を感謝するばかりです。
さて、ピアノはこれだけ整ったというのに、弾くほうは一向に前進がないばかりか、無能と、歳のせいと、絶対的に弾く時間が足りないせいとで、ますますダメになりました。
とくに新曲を練習するのは億劫になり、暗譜にも苦労するし、指もあきらかに動きが悪くなりました。
若いころは、まだそれなりに覚えられていたことを思うと、やはり脳が衰退しているせいかと思いますが、まあこればかりはどうしようもありません。
仮に努力しだいで「少しはなんとかなる」としても、努力とは本人の意志の問題であり、マロニエ君の性格じゃどう転んでも無理でしょうから、やっぱりどうしようもないことになります。
マロニエ君の周りのアマチュアピアノ弾きの方々は、皆さん相当きちんと練習されているようで、どうしたらそんなに熱心に練習できるようになるのか、その秘訣でもあれば伺いたいもの。
特に大人になって始められた人達は、却って自発的によく練習されるようですごいもんだと思います。
それにひきかえマロニエ君の練習量のなさといったら、我ながら情けなくなるほどで、これではピアノ好きを標榜する資格もないのかもしれません。
ただ、練習の成果を身をもって感じることもたまにはあって、どうかした具合で、ごくまれに1時間ほども弾いていると、たしかに自分なりに指はずいぶんほぐれ、ピアノはよく鳴り、普段よりずっと楽にザクッと弾けて感激することがあり、そんなときは自分で自分を弾けなくしていると猛省したりもしてみるのですが、ま、それもその場限りで持続しないのです。
あいも変わらず、こんな調子ですが、本年もよろしくお付き合い願えれば身に余る喜びです。
マロニエ君