今年の冬も大変な寒波の到来となり、日本全国かなり厳しい寒さが続いていますね。
一般に本州の人のイメージでは、九州は南で温かいだろうというのがあるようですが、実際にはそんなことはまったくありません。
鹿児島や宮崎など南九州のことはわかりませんが、少なくとも福岡というか北部九州においては温暖のオの字もありません。
気温でいうと東京ほぼ同じで、西であるぶん日没が40分ぐらい長いことと、関東特有の突風が吹かないことぐらいで、あとは気候的にはほとんど変わりません。夏は暑く、冬は寒く、梅雨はベタベタ。
というわけで、今年というかこの冬も相当寒い毎日が続いていています。
まわりには風邪をひいている人が非常に多いし、昨日はちょうど来客予定になっていた方からも急遽連絡があり、一族4世代にわたる親兄弟のうち、ほぼ全員がインフルエンザにかかり、家中でダウンしているというのですから驚きです。
つい先日も、コンコンいいながら風邪の症状をもった方と相対して、危うく伝染るところだったのを、すんでのところでかわしたばかりでしたので、いつ自分の番になるやらヒヤヒヤです。
この季節はピアノの管理も普段以上に難しくなり、ある意味では梅雨時よりもやっかいかもしれません。
ピアノにとっての理想的な環境づくりの一つが、温湿度の急激な変化のないことだと思います。
ある程度の範囲であれば寒いなら寒い、温かいなら温かいというのがいいわけで、急激に室温度が上下するのは甚だ好ましくないことです。
しかし、そうはいっても夜中から朝にかけての7~8時間、人が一人もいないのにピアノのためだけにずっとエアコンをつけっぱなしというのもさすがにできず、その間はエアコンはオフにするわけですが、当然その間の温度変化が起こります。
そして朝ふたたびエアコンを入れるので温度が上がります。
おそらくはこの寒波のせいで、毎日のこの温度変化が激しいためか、12月に調律をしたにもかかわらず、現在はすこし乱れが大きくなっている気がします。やはり温度変化はピアノにとってはいいことではないのでしょうね。
ヒーターを使うときは、まったく休むことなくフル回転になるのが加湿器です。
寒さが増すだけエアコン使用量も増えて、室内はカラカラになり湿度計の針が40%を切ることも珍しくなくなります。
加湿器は比較的タンクの大きいタイプを使っていますが、それを最強にしても加湿量がやや足りないくらいで、もう1台増設しようかと思いつつ、まだ実行には至っていませんが、4Lタンクが毎日空っぽになるし、やはりこの季節の空調管理は気の休まる時がないというのが実感です。
だいたい加湿器の水を入れるというのが面倒くさくて嫌になります。
いちいちタンクごと外して行ったり来たりせず、上から注ぎ足しできるタイプか、あるいはタンクが2つあって、任意のタイミングで水を補充しておけるようになればずいぶんいいだろうと思いますが、それってありませんね。
ピアノもふたつぐらいの音がやや狂っているので気になるのですが、本来の調律ではなくてそれだけちょちょいと手直ししてほしい…というわけにもいかず、次の調律までガマンかと思うと時間が長すぎていささかうんざりです。
純粋に寒さという点でいうと、これから来月にかけてさらに厳しさをますでしょうから、もうしばらくはこんな状態が続きそうです。今しがたテレビをつけたらトランプ大統領の就任式がはじまったようで、みんな鼻を赤くしてワシントンもずいぶん寒そうです。