パソコンは怖い

まったく理由のわからないまま、メールソフトが不調となり、あれこれと格闘している合間に、多くの大事なデータが、一瞬のうちにごっそり消えてなくなりました。
こういうとき、パソコンというものが、なんという冷血漢だろうかと思い知らされます。

なぜそうなったのかもわからないし、マロニエ君にはきっとこの先もわからないでしょう。
過去にも何度かパソコンの怖さを経験していたにも関わらず、バックアップをきちんと取っていなかったために回復は望めそうにもない気配が濃厚で、目の前が真っ暗になるほど落ち込んでしまいました。

この手のパソコンの事故やトラブルは、いわば机の引き出しや本棚がとつぜん魔法のようにパッと消えて無くなるようなもので、心底イヤなものです。

記録に関する大事なものが前触れもなく消えてなくなるというのは、精神的にもかなりのストレスで、例えは悪いかもしれませんが、まるで自分の身体か脳の一部が失われるような、取り返しのつかない消失感を味わわなくてはなりません。
まさに残酷物語。

バックアップにはいろいろな方法があるらしいですが、なにしろその手のことがからきしダメなために、つい安全対策が後手に回ってしまったわけで、この手のことに詳しい方からみれば自業自得ということになるのでしょうが、出るのはため息ばかり。

そのメールソフトも完全回復には至らず、受信のみ回復したものの、送信はいまだできず別の方法でなんとかこの苦境を切り抜けているところですし、そもそもなぜそうなったのかさえわからないところが更に救われません。

これだけネットやなにかが発達し、今やそれを前提とした世の中になっているのに、メールの設定などはもう少し単純簡潔にはいかないものかと思います。
さらに勝手なことを言わせてもらうなら、これほど急速に高度な技術が進んでいるのであれば、自動的にバックアップもしてくれるような技術もそろそろ開発され、端末に搭載されてしかるべきではと、怒りと落胆のあまり勝手なことを考えてしまいます。