アンプがすごい

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。

お正月の過ごし方というのはさまざまで、マロニエ君はいつも通りだらだら過ごすだけ。

年末に、久しぶりに中華デジアンプの新しいのを買いました。
ふだん音楽を聴くのは深夜に集中できることもあり、自室で聴くのがいつのまにか自分のスタイルになりました。

自室でオーディオを鳴らす機材は、かなり苦労して作った筒型スピーカー、中華デジタルアンプ、ホームセンターで買ったDVDプレーヤーをCDプレーヤー代わりに使うという、およそ高級品とは真逆の寄せ集めなのですが、これが自分でいうのも何ですがなかなかに良い音で心地よく、いつか高級機を買いたいというような考えは微塵もありません。

階下のリビングには、タンノイやヤマハのNS-1000といったスピーカーに、アンプもン十年前に買ったヤマハの当時かなり高額だったアンプがあり、これはパワーアンプとコントロールアンプに分かれている、ひどく大げさなシロモノです。
パワーアンプに至ってはひとりで持ち上げようとすればまず腰を痛めてしまいそうなほど重く、ちょっと音を出すにもアンプだけで2箇所もスイッチを入れなくてはいけないなど、音が出るまでの手間も大変です。

昔はこういうもので喜々として聴いていましたが、だんだん流行らなくなったのはみなさんご承知の通り。
それでも聴いてみれば、音にはゆったりと余裕がありパワーがあって、これはこれで迫力のサウンドではありましたが、数年前からコントロールアンプの左右出力のバランスがおかしくなり、不調はあきらかでした。

修理に出そうにもいろいろなケーブルなんかがたくさん繋がっているし、外すのも面倒で、そんなこんなでいよいよ自室で聴くというスタイルへと傾いていったのです。
それから数年。
まあ、そのまま使わなければアンプはもちろん、ほとんど家具みたいなスピーカーもただの粗大ゴミとなるだけで、これが一番もったいないのだからやはり修理に出そうかと思いながら、ふと中華アンプのことが頭をよぎりました。

中華アンプは一般の電気店などでは売っていませんが、ネット上にはその専門店などもあり、その「安くて高性能」はすごいんです。
値段はれっきとしたアンプにもかかわらず数千円!が中心で、一万円を超えるものはめったにありません。

これまでに自作のスピーカー用として10台近く買いましたが、どれも呆れるばかりの高性能で、一度この味を覚えると、よほどのオーディオマニアか音の求道者でないかぎり「これでなんの文句があるの!」となってしまいます。
それでも以前は15~30Wぐらいのパワーのものが中心だったため、リビングのスピーカーには明らかに力不足で、すごい性能ではあるものの、所詮は小さいスピーカー用という認識になりました。

でもそれから数年は経っているし、あらためて調べてみると案の定ハイパワー仕様のものも多数出てきており、かといって価格はあいかわらずの低価格維持で、ものは試しと思って「160Wハイパワーデジタルアンプ」というのを購入しました。
ブランドはこの世界では定評あるFX-AUDIO。

どでかいヤマハのアンプからスピーカーコードなどを外して、筆箱ぐらいの小さなアンプに繋ぎます。
いっちょまえにゲイン調整などもついていますが、あまりにも小さくて軽いので、ちょっと触るだけでいちいち動いてしまうほど。

さて、いよいよ音を出してみたら「うわっ、なにこれ!」というほどビシッとした音がスピーカーから鳴り響きました。
強いて言えば音の柔らかさという点がイマイチかもしれないけれど、とにかくものすごいパワーでズンズン鳴るし、しかもクリアな音質。
こんなものがあれば、そりゃあ電気店のオーディオコーナーも年々縮小されるのもわかります。

ヤマハのアンプはン十年前にン十万円出して買ったもので、見た目も立派ですが、この小さな中華アンプはたったの5000円。
こんな安くてちっちゃなデジアンプでもエイジングは必要らしいので、しばらく鳴らしていたらどこまで成長するのか、もう恐ろしくさえなります。

まさかと思われる方は、「中華アンプ」「中華デジアンプ」で検索したらいろいろ出てきますので、ぜひお試しを。
ちなみにマロニエ君が今回買ったのは、いちおうこの世界で有名なFX-AUDIOのFX-98Eというモデルです。

いぜん、調律師の方にひとつ差し上げたら、やはりびっくり仰天で大喜びしていただきました。
あんまり良く鳴るので、今年はこちらでも音楽を聴く機会が増えそうです。