プロバイダーの優劣

いきなり笑われるかもしれないけれど、とうとう我が家も光回線というものに変更できました。

もともと固定電話の回線を使って始まり、それがいつしかISDNというものになり、さらに数年後にはADSLと言われるものに変わりました。
マロニエ君はこの道は、自分でも情けないほど「超」のつく苦手分野で、言葉や文字列のひとつひとつが何を意味するのか、違いは何かなども、ほとんどわかったためしがありません。

とりあえず時の流れで、勧められるまま人の手助けを借りながらに変更してきただけ。
今度は「光回線」というものが出てきて、それが主流になりつつあるらしいことは知っていましたが、まあどうでもいいやという感じでずーっとうっちゃってきたのでした。
しかし業界は放っておいてはくれないらしく、変更を促す営業の電話がやたらめったらかかってくるようになりました。
でもADSLでもいちおう問題もなく使えているのに、あえて慣れないものに変更するのがイヤで断り続けていました。

しかしそれで「はいそうですか」と引き下がるような相手ではなく、そのしつこさと言ったら並大抵ではありません。
平日が無理だと思ったら、今度は土日の夜なんかにまでかけてくるのですからたまったものではありません。
事務所にも同様の電話攻勢が絶えず、ついにそれに耐えかねた一人が「光にしたほうがいいのではないですか?料金も今より少し安くなるみたいだし…」と言い出したこともあり、ついに承諾することに。
ちなみに電話をかけてくるときは、だいたい「NTT」を名乗るか、あるいはそれに続いて横文字の名前を並べます。
だから、聞いている側はNTTもしくはそれに連なる子会社のたぐいと思うのは当然です。

承諾してからというもの、待ってましたとばかりに次々に郵便物が届き、差出人はよくわからない会社名だったりでしたが、まあよほど詳しい人でない限り、あまりの面倒臭さにまともに読む気にもなれません。

さて光回線にするには線を引き込む工事が必要となり、あれだけ電話してきてすぐにでも!という感じだったのに、いざその日取りを決めるとなると10日先2週間先という具合で、まあこちらとしても急いでいるわけでもないので待つことに。
当日工事に来たのはまぎれもなくNTTで「フレッツ光」とか言っているので、ここでもメインはやっぱりNTTだと思ってしまいます。

ところがあとでわかったのですが、工事自体はNTTでも、電話をかけてきたのはプロバイダーへと振り分ける仲介業者だったようで、さらに営業マンがやってきてあれこれ有利で最安となるプランを提案したのは、こちらが選んだわけでもないプロバイダー会社の営業マンでした。
もうなにがなんだかわからない!!!

実はこれ、少し前の話で、初めての光通信というものが我が家でスタートしたのが昨年の9月でした。

マロニエ君は何度も言うようですが、この分野は最も苦手でその理解力対応力はまさに老人並なのですが、それでもADSLから光回線になれば、グッと速度も上がるのかと期待していました。
通常のメールや調べものではまったく痛痒はないものの、YouTubeの動画などでは、反応が遅かったり映像が途切れたりということがあったので、そういうことからも一気に解放されるものだと思っていたのです。

ところが光回線がスタートしてみると、特段に早くなったというような印象はなく、なんだあまりかわらないじゃん!とガッカリ。
それどころか、使ううちにわかったことは日によって時間帯によって通信速度は絶望的に遅くなりだし、ひどいときはただYahooのトップページを開くにも数分かかるといった有り様で、光どころか最も初期の電話回線より劣るような印象。

これでは話にならないし、まったく使いものにならないと、さすがのマロニエ君も少し頑張りました。
今どきなので、ひとつの会社に電話するだけでも、すぐ人と話せるわけではないので、あちこちやっているとこれだけで半日ぐらいすぐにかかります。これを数日やっていると、だんだん見えてきて、プロバイダーが原因だというのがわかりました。

ネットでその会社名を検索すると、その評価は惨憺たるもので、中には「最も契約してはいけないプロバイダーのひとつ」とあり愕然となりました。
もちろん、その会社にも何度も電話しましたが、結論から云うと打つ手はないらしく、これで我慢するか、解約して別会社と契約するかの二つに一つ。しかも解約するには規定により「解約料」なるものが発生し、そんなものはぜんぜん納得出来ないけれど、それでもなんでもこのままよりはいいと思って解約することに決意!

一方、新しいプロバイダーはとにかく有名な大手がいいという友人のアドバイスもありそれにしました。
その結果は、「今までのあれはなんだったの?」と思うほどスイスイと繋がり、いらいこの手のストレスから解放されました。
おまけに建物内はすべて電波が行き届いて、みんなが幸せ、こうも違うものかと思うばかりです。

プロバイダー選びというのはいかにピンキリで重要なものか、しっかり勉強になりました。
みなさんくれぐれも気をつけてくださいね。