新型コロナのワクチンについて。
ピアノ関連ではないことですが、こんな時期でもあるので少しばかり。
ワクチン接種は強制ではないので、当然ながらその判断は個人に委ねられています。
マロニエ君の知る限りでも、多くの方はあらかた接種を終えつつありますが、いまだに迷っている人、あるいは頑として打たないという考えの方などもおられるようです。
打たないという人の理由は、いうまでもなく短期間で開発されたワクチンの安全性が不充分である、不明な点が多い、副反応が心配、アレルギー体質…等々さまざまです
たしかにワクチンは絶対のものではないし一定のリスクもある、未知のものだというのもそうでしょうし、現にそれによる健康被害も出ていれば、一説には死者さえ出ている由で、不安要因はもちろんあると思います。
それでも大多数の人が打っているのは、それをも凌駕するコロナウイルス(しかもますます凶暴化)への恐怖がより大きいからで、もしこれにに感染した場合の恐ろしさとワクチンに対する不安を天秤にかけて、その選択になっていると思います。
実際にコロナに罹ったという人の話を人づてに聞いたのですが、高熱や呼吸困難が10日も続くと、ついには「死をすぐそばに感じ、家族との別れまで覚悟した」ほどだそうで、そこから快癒するか死に至るかは、時の運といえば言葉が軽すぎるかもしれませんが、でも実態はそういうことなのだろうと思います。
俳優の千葉真一さんも、体力と健康には自信があるからワクチンは打たないと言われていたそうですが、もしワクチンを打っていたら、少なくとも亡くならずに済んだのでは?などとも言われてますよね。
マロニエ君もワクチン接種は終えましたが、そこに至るにはずいぶん悩みました。
しかし、完全な引きこもり生活を覚悟できるはずもなく、まして無人島にいるわけでもないので、現実的な社会生活のこと、そしてもし感染した場合のさんざん苦しみ抜いて最悪死に至る可能性もあること、周囲に及ぼすであろう多大な迷惑、あるいは治っても生涯治らないこともあると言われる後遺症に悩まされることなどを考え併せると、「どっちがマシか?」という二択での結論に達したわけです。
マロニエ君の知る限り「打たない」という結論に至っている人は数人おられて、それは一つの判断だから尊重すべきですが、そこにはひとつの共通点みたいなものがあるようにも感じます。
それは、だいたい医師や医療関係者に知り合いがいて、そこから否定的な情報を得た人だったり…。
患者としてではなく、プライベートな関係での「裏話の情報」としてワクチンの否定的な話を聞かされると、かなり大きな影響があるようですが、実際には医師の間でも意見は分かれているようです。
そんな話を聞く側にしてみれば、相手はれっきとした医師で、しかも個人的な関係から自分は表には出ない特別な情報を知り得たと感じる筈で、トドメは「自分は絶対に打たないし、自分の家族にも決して打たせない」というようなもので、そんな話を聞かされればすっかりのみ込まれ、自分も打たないとなるのもわかります。
しかし、肯定的な意見の医師も多くおいでのようだし、このさきブースターとかいって3回目が打てるチャンスが来れば、こうなったらマロニエ君は進んで打つつもりです。
マロニエ君の知るドクターの話によれば、少しでも危険や心配があればダメだというのなら、そもそも薬というのに100%安全なものはなく、どんな薬でも常にごく僅かな比率で危険性や薬害みたいなものは必ずあるのであって、コロナ以外ではほとんど表に出て来ないだけだといわれます。
あるいは、別の病気で苦しんでいる時に「新薬がある」などと聞けば、危険は承知でも投与を希望する人は少なくないようですが、ワクチンに限ってのみ慎重になるのは、なんだか不思議なような気もします。
もはや皇族方でもワクチン接種をされており、海外の王族や要人も同様で、事ここに及んでもなお自分ひとりリスクにこだわって踏ん張ってみたところでナンセンスなような気もするし、やはり先にも書いたようにコロナ感染という大事に至るよりは、比較の問題として考えるほかはなく、いまや次々に出てくる変異株に関しては、そのワクチンすら充分ではないということですから、こんな世界的パンデミックの中でワクチンを打たないということのほうが、自分だったらよほど恐ろしいことに思えてしまいます。
自分が感染することがまず怖いこともありますが、他者にうつす可能性も常に否定出来ないことを考えたら、もしもそれがもとで落命でもされようものなら、きっと生涯耐えられないものが残るでしょう。
それを思うと、ワクチンは自分の為でもあるけれど、人にうつさないためにも自分がうつらないようにするという意味合いがあって、ワクチン接種は社会性の高いものだとも捉える必要があるように思います。