3回目ワクチン

3回目のワクチン接種、打たずに済むならそれに越したことはないけれど、いまだ収束方向というわけでもないし、迷ったあげくやはり打っておくことにしました。

各メディアによれば、3回目接種にあたってはファイザー希望が圧倒的で、全体の9割ほどに達しているそうですが、こうなった要因のひとつは1〜2回目接種のとき、モデルナの副反応が強いう情報が広く知れわたったためだとか。

一方で、3回目については交互接種の有効性も謳われており、効果の高い組み合わせの一覧表によれば、ファイザー+ファイザー+モデルナというのが最も抗体量が高くなるとあり、東京都下の某市ではこのことを市長と医師が顔出しして、その有効性をくわしく説いたところ市民の理解が得られて、そこでは80%以上の人が3回目にモデルナを選択したという事例もあるとか。

もともとワクチンなんて進んで打ちたくはないけれど仕方なく打つのだから、せめて少しでも効果の高いほうがいいと思い、前2回がファイザーだったので、今回はモデルナを選択したわけです。

送られてきた接種券を見ると、ファイザーは近くの接種会場や病院でも受けられるのに対し、モデルナはマロニエ君の居住エリアではクルーズセンターという博多港の埠頭の最も先にある場所まで行かなくてはなりません。
距離もあり、公共交通機関利用の人は無料シャトルバスなども運行されているようですが、そこは自分の車だからとくに問題ではありませんでしたが。

ネット予約をして会場に行ってみると、もしや場所を間違ったのではないか?…と思うほどガラガラ状態なのにまず驚かされました(それから数日後、この会場は予約なしでも接種が受けられるようになった由)。
このクルーズセンターというのはかつて外国(主に中国)からの巨大なクルーズ船の寄港地として頻繁に使われていた施設ですが、コロナ以降はそんなクルーズ船もすっかりなくなり、そこが接種会場として当てられているようです。

10分以上早めに着いたので、予約時間まで待たされるだろうと思っていたら、それもなく、受け付けなど笑ってしまうほどスイスイと進み、あれよあれよという感じで接種となり、すぐに15分間の待機時間に入りました。
前回に比べて、あまりにも人(被接種者)が少なくスピーディに進んで呆気にとられながら、はるか前方に目に入ったのは、出口付近にマイナンバーカードを作るための受付コーナーらしきものがあること。
いつかは作らないといけないと思いつつ、面倒なのでまだ手をつけていなかったのでいいかも…などと思っていたら、そこへまた狙ったようなタイミングでその担当係の方が説明に来られて「まだお済みでなかったら、お帰りにあちらで簡単に手続きが可能ですので、よかったらぜひ」と薦められました。
時間もあったし、ここでマイナンバーカードの手続きも終わるのなら一石二鳥とというわけで、そちらも無事に済ませて、なんだかラッキー!みたいな気分でした。

とはいうものの、TVなどでは菅政権に比べて岸田さんはワクチン接種も進まないなどと言われていますが、実際の接種会場の様子はというと(モデルナということもあるとは思いますが)、こんなにもガラガラで不思議な感じでした。

さて、心配した副反応ですが、3回目はさほどでもないと言われていたし、実際打った当日は打たれた部位に筋肉痛がある程度で、とくにどうということもなかったのでこれで終わった…と思っていたら翌日になって発熱、午前中からみるみる倦怠感が強まり、丸一日静かに休んですごすハメに。
幸いなことに、それは一日のみで、三日目にはスッキリ普通の状態に戻りましたが、そのあたりは個人差もあるのでしょうね。

余談ですが、お役所のすることとはなんとバカバカしいものかと感じる光景もチラホラ。
会場内での行動は、一挙手一投足が監獄のように厳しく監視され、すべて係員の指示通りに動かなくてはならず、ある程度は理解しますが、一部は明らかに必要を逸脱しているという印象もありました。

たとえば、接種後の15分待機するにも、椅子は広大なスペースに一脚ずつ前後左右に間隔をおいて置かれていますが、ほぼ空席なので、どこに座ってもいいようなものだし、人と距離を取るという観点からいえば、できるだけバラバラに座ったほうがいいはずなのに、杓子定規に手前左からキッチリ順番に詰めて座るよう指示され、はっきり「こちらに」と指示されるし、その椅子に行こうとするにも歩く順路まで「こちらからお願いします」と言うあたり、なにか変な圧力がこもっています。
しかし、そこは通路でも何でもなく、ただの椅子と椅子の間であり、そんなことはまったく無意味なこと。
人もいないのだから、どの隙間から行こうと自由であるはずなのに、遮二無二「こちらから」とむやみに従わせるのは明らかにやりすぎで、それは係員が仕事という大義のもとでどうでもいい事まですべて自分の指示通りに人を動かして、密かに楽しんでいるなと感じられるもので、それには頑として従いませんでした。

また、横の壁際にあるトイレに行くにも「必ず係員へ手を上げてお伝え下さい」と念を押され、しかたがないのでそうしたら、わざとらしくサッと近づいてきて恭しげに手を伸ばし、そのトイレを示しながら「はい、では、あちらの右側へお進みください」ときた。見ればトイレは入口が左右に分かれ、左は女性用、右は男性用なのだから右に行くのは当たり前で、こういうバカバカしいことを真顔でやられると、はじめこそ内心で滑稽にも思っていたものでも、だんだん癇に障ってくるものです。