悪魔

このところ、コロナが吹っ飛ぶほどのニュースといえば、いうまでもなくロシア軍によるウクライナ侵攻ですね。
現在進行形のこのニュースは、私達の常識をはるかに飛び越えるもので、まさに悪魔の所業としかいいようがありません。

どれだけの人々が地獄の苦しみを味わおうが、歴史ある街を破壊しようがお構いなしで、一切譲歩しないその姿勢は、人間とはここまで残虐になれるものかという究極のケースを見せられる思いです。
同時代に生きる者として目を背けてはいけないのでしょうけれど、ニュースを見るのも体力が要り、しんどくて、ときどき消してしまいます。

適切な言葉はみつからないけれど、シンプルに言っても胸が悪くなり、猛烈に気分が悪い。

もちろん、現地の人達は気分が悪いどころではなく、自分達の国が大国の泥靴で踏み荒らされ、街は武力で破壊され、命の危険にさらされているわけですが。

武力で攻め込んだ上に、これでもかこれでもかと過酷な要求を突き付けながら、インフラを破壊し、市井の人々を容赦なく苦しめ殺害も厭わぬやり方は、凶悪犯罪どころではない異次元の歴史的な非道行為。
プの言い分は、ウクライナ政府がナチでありロシア人を迫害から救済しているのだそうで笑止千万、もう自分が何を言って何をやっているかもわかっていないのか。

ロシアでも反戦デモなどが頻発しているようですが、少しでも批判や反戦を声にしようものなら、容赦なく拘束される。
マスコミも規制の前では報道をやめざるを得ない。
外国企業はなだれを打ってロシアでの業務を取りやめているし、株は暴落ですでに紙切れ同然、通貨も下落し銀行も破綻、国際的な信用どころではないというのに、なにをもってそこまで残虐非道なことをするのか、これは後々必ず知りたいこと。

そんな中で唯一輝くのは、戦力や物量では圧倒的に劣るウクライナ側の勇猛果敢な戦いっぷりで、あのロシア軍を相手に予想に反して望外の抵抗を示せていること。
欧米は武器や物資の援助のみならず、グリーンベレーなどの旧軍人エリートによる戦略家などを派遣してるようで、ウクライナ軍の善戦ぶりにプもかなりイラついているらしいのはせめてもの救い。
それはまったく結構なことだけれど、そのぶん現場では若いロシア兵士が落命していることも事実。
さらに、その焦り故にまさかの核兵器使用につながらないよう祈るのみ。

いすれにしろ、ウクライナは言うに及ばず、ロシアの国民も大変な被害者であることは間違いありません。
ウクライナが片付けば、プはバルト三国にまで手を広げるという見立てもあり、まずは世界の知恵と勇気を総動員して、なんとかこの狂気を食い止めてほしいものです。
そうでなくては、この惨禍は地球規模に波及して、あんな人間ひとりのために、この先世界はどうなるのか…。

ここでけじめをつけないと、ハイ、次は中国による台湾および東シナ海侵攻なんてことになったら…。

そんな中、YouTubeで驚愕しました。
なんと、ロシア出身の天才ピアニスト、キーシンがこの蛮行を痛烈に非難。
最後は「血に飢えた犯罪者」と結んでいます。

https://www.youtube.com/watch?v=gZx8nLr51JA