生活裏ワザ

テレビは基本あまり好きではないけれど、ではこれを一切視ないとか、テレビ自体を家に置かないというほど徹底した信念もなく、動画配信や録画などを中心に中途半端に接している私です。
それ以外ではニュースを見たり、片付け事をするときなどちょっとスイッチを入れたりしますが、そんなときに思いがけなく役立つ情報をゲットできることがあったりすると得した気分です。

ニュースの一部だったか、別の番組だったかは思い出せないけれど、洗濯に関する裏ワザがあると、その道のプロというような人が出てきて「ひと工夫」を紹介されたことがありました。
ちょうど夏真っ盛りで、汗をかくシーズンの洗濯物にニオイを残さない、部屋干しする人には部屋が匂わないための簡単なワザとして紹介されたのですが、それはまったく意外な、なんでもないものでした。

これまでは、場合によっては洗剤を既定量より多目に入れてみたり、洗濯機の既定コースに洗濯時間のプラアルファを加えるなど、さほど効果も疑わしいようなことをやるのがせいぜいでした。
洗濯物に残るニオイは人一倍嫌いですが、だからといって、わざとらしい香りのする柔軟剤などを入れるような手間はかけたくないから、長らくこのような方法でごまかしていたわけです。

さて、そのプロによると、洗剤を増やすのは却って逆効果となったりするのだそうで(なぜかは不明)、好ましい結果につながらないとの仰せです。
ではどうするか?
答えは簡単で、洗濯機のコースにプログラムされた水量を「一段階もしくは二段階、多めにする」ただそれだけでした。

これをやってみると、なるほど洗剤の量は変えず水量だけで結果に明らかな違いが感じられたのです。
乾燥機から取り出して、真っ先に匂いチェックをするのが昔からの妙なクセですが、これが明らかに違っており、水量を増やすだけでこのような効果があるとは思いもよりませんでした。
加えて、ここ最近の激しい物価高騰の折から、以前のように洗剤を見境なく入れるのもためらわれるようになり、今ではなんと良いことを教えてもらったのか!とひたすら感謝するばかりです。

今どきは、なにかと情報通の方も多くおいでとは思いますが、もしご存知でなければぜひお試しを。


お試しといえば、もうひとつ思い出しました。
魚など生臭いものを扱うと、どんなに石鹸で洗ってもしばらく手にニオイが残り、これがなかなか取れないものですが、これにも目からウロコの簡単な技がありました。

それは、上記の洗濯よりさらに簡単で「手を洗い、最後に金属に触れる」というものです。
ただ金属といわれてもピンときませんが、最も手近なところでは水道の蛇口まわりなどに触れて手先をスリスリすればいいだけで、これであのイヤな生臭さが取れるというのです。
番組でもいくつか検証していて、中には高級鮨店のベテラン板前さんもおられましたが「長年やってますが、そんなことは聞いたことないですねぇ!」と、はじめはやや上から目線の苦笑いでしたが、その結果「あれ、ほんとだ、臭わない…」と、同じ苦笑いでもちょっと面目ない感じに変わったように見えました。
私も実際にやってみましたが、たしかに魚介の生臭さが感じられず、これまた驚きでした。
すっかり忘れましたが、科学的根拠もあるようです。

今どきはビニールの使い捨て手袋などもありますが、調理中にそのつど着けたり外したりするのも面倒だし、ないほうがいい場合もありますから、これは有効だと思います。

このように、なんでもないことで結果に違いが出るのは、妙にうれしいものです。