天神に出たついでにオープン間もない福岡パルコを覗いてみました。
平日にもかかわらず大変な人出で、中に入るにも、エスカレーターに乗るにも人で渋滞です。
全体をざっと回りましたが、基本的な印象としてはどこにでもある女性ファッション中心の店舗ビルで、マロニエ君のようにあまり関心のない者からすると、どこがどう新しいのかよくわかりませんでした。
ここは築70年を越す昔の岩田屋で、マロニエ君が子供の時分にはもっともなじみ深い建物でしたが、内装をいかに改装しようともその骨格はいかんともしがたく、狭くて天井の低い旧岩田屋のイメージの名残ばかりが感じられ、昔のイメージ払拭にも限界を感じました。
ありふれたピアノにどんな手の込んだ特別の改造や調整を施しても、うわべは変わっても、生まれ持った基本は覆らないのと同じようなものですね。
最上階にイシバシ楽器というのがあったから覗いてみました。
ここは「バンドユーザーの全て叶える内外のブランドギターの大量品揃え」とあるように、店内は徹底してバンド関連の楽器や商品で埋め尽くされており、クラシックに関するものは本一冊、小物ひとつもないという見事なまでの徹底ぶりでした。
楽器店を名乗りながら、これほど特定のジャンルに特化するというのも潔いものを感じます。
残念ながらマロニエ君にはこの先も用のない店ですが、そのぶんヤマハの存在感などが際立ってくるような印象を受けました。逆にこのジャンルが好きな人には大いに歓迎される嬉しいショップだろうと思われます。
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