用事で車を走らせていたいたところ、ほんのわずかに(車が)いつもと違う挙動をするような印象を持ちましたが、ごく些細なことで、用のほうに気をとられそのまま走っていました。
ある場所に着いて車を駐車場に止めてふと見ると、運転席側のうしろのタイヤの空気がえらく減っていて、ペチャンコではないものの、地面からホイールまでの高さが他のタイヤに較べて半分ぐらいまで減ってしまっていました。
さっきから薄々感じていた違和感の原因はこれだったのかとすぐに納得しました。
しかし、ここでジャッキなどを出してタイヤ交換するなんて、考えただけでもうんざりです。
実を言うと、日ごろパンクの心配なんてしてもいないので、今の車のどこにスペアタイヤとジャッキなどの工具類があるかもよく知りません。クルマ好きで、細かいことはあれこれこだわってうるさいくせに、こういうところは非常に杜撰でのんきなマロニエ君なのです。
幸い、パンク状態に気が付いた駐車場は、この車を買ったディーラーまで1キロあるかないかの近距離だったことと、タイヤもまだいくらか空気が残っているようなので、なんとかディーラーにたどり着くことが出来るかもと思いました。
急いで用事を済ませて、いざディーラーを目指しました。
とりあえず無事到着すると、出てきたメカニックがめざとく釘が刺さっていることを発見。
さっそく修理することになり、ショールームで待ちましたが、しばらくするとそのメカニックがやってきて、「これが刺さってましたよ」といって引き抜いた釘を見せてくれましたが、それは長さも4センチはあるたいそう立派な釘でした。メッキをしたように銀色につやつやして、その輝きがまるで悪意そのもののように見えました。
それにしてもなぜあんなものがタイヤに90度にスッポリと突き刺さるのか不思議でなりません。
地面に落ちているだけなら、ただ踏みつけて終わりのはずですが、あれだけ見事に突き刺さるには、釘のほうもでも一定の角度で待ち受けていなければとてもそんな風にはならないのでは…。
そこで思いついたのが、こういうことではないかと仮説を立てました。
フロントのタイヤがまずその釘を踏み、その勢いで釘は跳ね上げられ転がっているところに、すかさず後輪が来て、たまたま理想的な角度が付いたところへスポッと突き刺さったのではないかということです。
普通の速度で走っている車の前後のタイヤの通過時間の差なんて文字通りアッという間ですから、こんなことも起こりうるような気がしました。
真相はどうだかわかりませんがマロニエ君としては、すっかり解明できた気分になって悦に入っています。
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