ニュウニュウのショパン・エチュードのCDですが、私がメールをいただいた方の中では、未だにあんな音がブリュートナーだとは納得しておられない方もいらっしゃいます。ブリュートナーのこともご存じのその方は「ブリュートナーはもっとしなやかな音がする」と言われるのです。
マロニエ君としては音の良し悪しは別にして、ブリュートナー社が出しているCDと聴き比べてみて、音の本質は同じもののように感じたというのは昨日書い通りですが、あくまでマロニエ君の耳にはそう聞こえたというだけですから、むちろん断定はできません。
思うに、もし本当にブリュートナーは使っていたとしても、仮定ですが、中国のピアノの調整にも一因があるのではないかと思いました。
マロニエ君の部屋の「中国のピアノ」でも書いているように、中国におけるピアノの調律センスというのは、ちょっとまだ我々には信じられないぐらい遅れている面があると感じています。
もちろん中には上手い人もいるかもしれませんが、でも、しかし、土壌全体がもつレベルというのは厳然とあるわけで、ピアノ店などに行ってもそれはもう笑ってしまうようなことが多々ありました。というか、これまで行ってみたピアノ店は全部それでした。(唯一の例外は北京で行ったスタインウェイの店だけでした。)
さらに想像ですが、だからジャケットの表紙のブリュートナーの文字を消したのは、日本のブリュートナーの輸入元あたりが「あれでは困る」というわけでメーカー名を消すことになった、というようなストーリーまでつい勝手に考えてしまいました。
いずれにしても、いただけない音であることには変わりはないと思いますが。
SECRET: 0
PASS: 7c3d596ed03ab9116c547b0eb678b247
個人的にはbluthnerの録音がおそらくデッドでデジタルリバーブをかけた
ものだと思います。それが合板製の響板が多いパールリバー系の低音に
似ていて、また高音がカンカンなるわりに輝きがないのだと思います。