ルイサダ=× CFX=◎

なんとも猛烈な暑さが続きますね。

昨日はジャン=マルク・ルイサダのリサイタルに行ってきました。
当初は行くつもりはなかったのですが、レコーディングにまでヤマハを愛用するルイサダのこと、デビュー間もない最新のコンサートグランドのCFXを使用するのでは?という予感がしたのでヤマハに問い合わせると、果たしてその通りだったために、このピアノの音を聴く目的ができたのでチケットを買いました。

ムッシュ・ルイサダは、少しは意外な良さを見せてくれてもいいのにと思うほど、マロニエ君のマイナスの予想通りの演奏をしてくださって、はああ、もう、ぐったりこってりきました。
マロニエ君は、なによりまず、プロの下手くそというのが大嫌いなんです。

ルイサダは音楽に関して、とりわけショパンのスペシャリストとしては、おしゃべりをさせれば一家言あるのでしょうが、悲しいかなテクニックがかなり劣り、それでいて高い音楽性があるかのごとく強調したいのか、表現がバラバラで、くどくて、聴いていて苦しくなりました。
お金を出して、時間を使って、せっせと出かけて行くからには、なにかしらいい気分にさせてほしいものですが、わざわざこういう不快なパフォーマンスにお付き合いさせられるのが嫌なのです。

とくに及ばないテクニックと、もっともらしい解釈の、辻褄を合せようとした不純な演奏というのは哀れを覚え、不快感が募ります。

それにひきかえ、ヤマハのCFXは予想以上にいいピアノでした。
ちょっとびっくりです。
ピアノに関しては久々に清々しい気分で満足できましたから、ヤマハのお陰で出かけて行った価値は十分にありました。

これに関しては「マロニエ君の部屋」に改めて書くつもりですので、ここではこれぐらいにしておきます。

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