日曜日をもって渋谷のHMVが閉店したのは、なんとも象徴的なニュースで、残念なことでした。
閉店の理由は、音楽がネット配信されるようになり、店頭売上が減じたためということで、HMVの旗艦店である、あの人の海の渋谷のど真ん中の店でさえそうなのかという思いです。
福岡も以前はフロアごとにジャンルの異なるHMVの大きな店舗がありましたが、ずいぶん前に縮小移転していますし、中心地ではCD店は数年前に較べるとずいぶん減ってしまいました。
今では代表的なところではタワーレコードとヤマハ、あとは数軒が存在するのみです。
マロニエ君も自分なりにCDはよく買うほうだと思いますが、現在のところ店頭とネットは半々ぐらいの割合です。
ネットの良いところは、予め欲しいものが決まっていれば、オンラインで簡単に注文できる反面、店頭のようにあてもなくあれこれと物色してまわる情緒はありません。
ふらふら見ているうちに思いがけないCDに行き当たる楽しみは、店頭でしか味わえない世界です。
いっぽうネットは、欲しいものをジャンルやキーワードで探す、あるいは演奏家別の検索ができるなど、こちらでしか出来ない機能があり、マロニエ君にとっては両方が必要というのが正直なところです。
数日前の新聞も一面に、ここ最近の販売業は「通販の一人勝ち」という見出しがトップを飾っていましたから、だんだんそういう世の中へと流れていくのかと思うと、なんだかひどくつまらない気分になりました。
通販の良いところがあるにせよ、なんでも極端に偏っていくのは面白くないですね。