玄人素人

お食事リンクにも紹介している店の中で、中田中という店がありますが、ここの基本スタイルはどうやら最近のしずかな流行でもあるようです。
基本的には定食なのですが、メインとなるおかずはメニューの中からお客さんが好きなものを二品選ぶというスタイル。
中田中はメニューも豊富で、安くて美味しいから、昼夜を問わずお客さんが絶えず出入りする大変な人気店で、三台ある駐車スペースもほぼいつも塞がっている状態です。

すると友人が別の店を探してきて、そこに行ってみることになりました。
そこは女性が二人でやっている店らしく、なるほど形体としては中田中と同じで、やはりここも二品を選択します。
しかし出てきたものは中田中とは較べものにならないもので、がっかりしました。
不味くて食べられないというようなことはないけれど、いわゆるシロウトの料理で、なんだか他人の家の晩御飯を食べさせられているようでした。

それでも、ここはここで、疲れたサラリーマンのような人がつぎつぎにやってくるのはびっくり。
しかし、この店はマロニエ君としてはお食事リンクには出せません。

マロニエ君のような反抗的な人間は、いわゆる行列が出来るような店というのは感覚的に好きではないのですが、でもやっぱり人気店というのはそれだけのことはあるのだなあとは思いました。
そしてプロならではの、パッとあざやかな仕事というのはなんであれ良いものです。

食べ物に限らず、世の中にはシロウトの駄作を味わいであるかのように褒め称え、珍重する一派もありますが、マロニエ君はあれが大嫌いです。
シロウトの仕事は技巧がなく、あいまいで、暗くて、不恰好で、詰めが甘くて、苦労が滲み出ていて、独特のクセがあって、生理的に受けつけません。
だから音楽も基本的にシロウトの演奏は嫌いです(仲間内の遊びは別ですが)。

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