先週、我が家のメインのピアノの再調整をやっていただきました。
これまでにもいろいろと気になるところがあり、具体的なことを言うのは微妙で難しいのですが、要するにあまり弾きやすいとは言えないところのあるピアノでした。
これまでに何度か調整を重ね、その都度、良い方向には向かっていたとは思いますが、いつもなにか課題を残した感じがつきまといました。
今年になり、打弦距離の調整などを重ねながら調整を進めていましたが、なんというか…途中である種の限界を感じていたことも事実です。
それはピアノの機構的な限界というより、もっと別のものでした。
その後の5月頃だったか、あるホールのピアノを弾いたところ、そのピアノの調整がとても好ましいものですっかり驚いてしまいました。
そこで、後日ホールに電話して、技術者の方をご紹介願って、うちに来ていただくようにお願いしました。
果たして快く応じていただき、すでにその方による来宅も三回目を数えるまでになりました。
今回は、とりあえず最後に残っていた課題である、主にペダルとダンパーの調整に3時間を費やしましたが、これを境にピアノは見違えるように良い方向を向き始め、ようやくにしてひと心地つけた気分です。
そこでマロニエ君なりのひとつの発見がありました。
要するに奏者にとっての弾きやすいピアノというのは、それを理解した技術者によって、こまかい専門的な作業や微妙な調整の、有機的な積み重ねの上にはじめて達成される精密の境地であり、そのどれが欠けても全体の調和は崩れ、したがって弾き易さには繋がらないということです。
この方のお陰で、何年来の雲がようやく晴れて、久々に青空を見たような気分でした。
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ピアノはカワイはもちろんのことスタンウェイでもヤマハでも出荷のままでは半完成品ですね
どうしても湿気でスティックする安全率を見込むので環境によっては重りもバネもおもすぎです
とくにリラの天秤のバネはヤマハで二山カワイだと三山カットしないと子供はひけないですね。
スタインウェイの場合はこれにソステヌートがからみます。結構アクションの調子は気にするのですがペダルまで配慮がとどかない調律師が多いです
とくにピアノが弾けない調律しなんか論外ですね。さいていでもソナチネ程度が弾けないなら調律師は廃業すべきかもしれません。