草戦争-その後

朝夕はずいぶん涼しくなりましたね。
我が家の庭は例の化学兵器の投下により、今年の草はほぼ壊滅し、その点ではなんとも快い日々を送ることができました。
これなくしては草の伸びる猛烈な勢いを抑えることは到底できないし、ましてや今年のような猛暑日の連続とあっては、果たしてどんな恐ろしいことになっていたか、考えただけでもゾッとしました。
投下前の状況からしても、例年以上の規模と勢いがあったのは確実でしたし。

マロニエ君のような根性ナシでは、逆立ちしたって、とてもじゃないですがあの酷暑の中、草取りなんかできるわけがありませんし、草刈り機をかけたところで、すぐまたグングン伸びて、ものの一週間や十日で元に戻ります。
かくして庭は、ゲゲゲの遊び場状態となるのです。

草が枯れていることで思わぬ副産物がありました。
それは蚊が少ないということでした。
考えてみれば、こんなことは当たり前のことなのでしょうが、はやり直接それを経験してみるとしみじみ効果を感じるものです。
蚊の大半は、草木の中を根城しにているのでしょうし、以前よりも変なムシの類も格段に少なかったように感じます。
こんなことはあまり書きたくはないですが、夏になると年に1〜2度は蛇をさえ目撃することもありました。
それがガレージの中に混入してしまって、大騒ぎになり、ついには警察を呼んだこともありました。

除草剤はそういう一切からも我々を解放してくれたような気がしています。
そんな話をしていると、友人の一人が「あまりそんなことをしたら、土地が汚染されるんじゃない?」などと大げさな脅しをかけてくる輩もいますが、べつに家庭菜園をするわけでもなく、要はなにを優先するかの問題です。

ところが最近、効き目が消えてきたのか、草のなくなったはずの庭のあちこちに、またしても雑草の一種だけがにょきにょきと出てきました。
すでに20センチ前後にはなっていますが、生え方はまばらで、そのうちまた「投下」すれば済むと思うと、フンと余裕で見つめています。

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