相撲と野球

マロニエ君は基本的にスポーツに興味はありませんが、それでも相撲は少し見ますし、その他のものも話題の結果ぐらいには興味を持つことがあります。

今日は大相撲9月場所の千秋楽でしたが、なんと言っても白鵬の62連勝達成と魁皇の勝ち越しで幕を閉じたのは良かったと思いました。だいたいこういう結果というのは、まずほとんど自分が望むことの反対で終わることが多く、大半は落胆で幕を閉じるものですが、今日の上記二つはホッとしたというか嬉しいことでした。

魁皇は福岡の地元力士という枠を超えて、もはや全国区の人気力士で、引退を常に背負いながら出場記録を伸ばしているところが、とくに最近は見るたびにハラハラさせられます。聞けば現在、この魁皇が大関以上では唯一の日本人力士なんだそうですね。あともう少し頑張って欲しいものです。

それにしても白鵬の62連勝はすごいですね。
取り口を見ていても、基本は悠然たる横綱相撲で、常に受身の相撲をつらぬきながら、必要時には目にも止まらぬ俊敏と獰猛とさえいえるような突進力で相手をなぎ倒すところはまさに本物の横綱といえるでしょう。
その姿も美しく、長身で、色白で、風格に溢れるその偉容は、まさにこれこそ横綱という感じです。
横綱の資格はまずもってその実力と人並み外れた成績であることは言うまでもありませんが、心・技・体といわれるように、ただ強いだけではないすべてをひっくるめた、見る者を一瞬にして納得させるオーラが無くてはなりません。

やや下り坂気味だった千代の富士の53連勝の時とは違って、白鵬の相撲にはまだはち切れんばかりの力が漲っていて、これはどこまでいくかわかりませんね。はじめの頃は双葉山の69連勝なんてゼッタイムリと思っていましたが、どうやらそうではないような気がしはじめているのはマロニエ君だけではないでしょう。

千秋楽が終わってやれやれという感じでいたら、夜になって知ったことですが、なんとソフトバンク・ホークスも今夜リーグ優勝をきめたと知って、二重の驚きでした。
昔のダイエーがやはり優勝と、つづく日本シリーズで日本一になったとき、中州の橋の上に大騒ぎを見に行ったことを思い出しました。優勝に湧く群衆の中から、次々に川に飛び込む若者がいて、厳密なことを言ったら問題はあるのかもしれませんが、めったにないお祭り騒ぎの熱狂の中での出来事として楽しい思い出になっています。もしかしたら今ごろやっているのでしょうか。

ひとつだけ、野球の優勝で個人的にいただけないのは、あのビールかけです。
いくら嬉しいとはいっても、ホテルなどの屋内を飛び交うビールの放水で壁も天井もベトベトにしてしまうのは、ちょっと騒ぎ方としてはスマートさに欠ける気がしますが、今夜のビールかけは意外や野外のようでしたから、いくぶんホッとしました。

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