液晶テレビ

最近、人と話をするとよく話題に出るのがテレビの買い換え問題です。

まだまだ先のことだと思っていたアナログ放送の終了が、さすがにだんだんと近づいてきている気がします。
とくに省エネの家電製品についてくるエコポイントを得ようとするなら、今年の12月あたりまでという話なので、そろそろ地デジ対応のテレビに買い換えないといけないというのが共通した話題です。

我が家にも一台だけ液晶テレビがありますが、マロニエ君はじつはあれ、あまり好みではありません。
一番の理由は、あまりにも鮮明画像で、画面もそれなりに大きさがあるので、はじめは感激していましたが、どうも視ていて疲れるのです。

ひとつには最近のカメラアングルは、必要以上に人の顔に近づきすぎて、話をする人の顎や額が画面に入りきれないところまで接近するのはどうかと思います。
しかもそれがハイビジョン放送のような高性能な映像クオリティと、片やそれを映し出すテレビがもの凄い高性能ときているので、肉眼でさえ見なくて済むような人の顔の皮膚のこまかい状態や、脂や、小じわや、髭のそり跡などが、これでもかというほど克明に映し出されて、これはほとんど人権侵害では?と思うほど、むごいまでに鮮明に映し出されます。
まさに手を伸ばせば触れられるかというようなクリアな画面というのは、単純にきれい、すごいとは思っても、不思議に心の落ち着きはえられないのはマロニエ君だけでしょうか?

なんでも、大河ドラマのような番組でも、ハイビジョンの撮影なってからというもの、役者も、衣装も、メイクも、そのクオリティに合わせた結果を出すべく、あらゆる基準が格段に厳しくなったそうで、それが関係者のかなりの負担になっているという話を聞いたことがありました。
そんなことでばかりにエネルギーを投じていては、本来のいい番組作りなどという本質には手も意識も回らなくなるでしょうね。

マロニエ君の部屋には今でも従来のアナログテレビがありますが、こちらは画面は小さいし、たしかに画質もうんと劣りますが、なぜかホッとするものがあるのは事実です。
たかがテレビなんざぁ、せいぜいこれぐらいで十分だと思うんですが。
それに地デジ放送って、チャンネルを切り替えるのになぜいちいちワンテンポもツーテンポも遅れるのかが解せません。アナログテレビはチャンネルボタンを押せばパッと瞬時に切り替わる、あの一点をとっても快適です。

まあ、そんなことを言っていても時勢に逆らうことはできませんから、買い換え問題はいよいよ大詰めを迎えるようです。どうせ買うならセコイようですがエコポイントのあるうちに腰を上げなくちゃと思っているこの頃です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です