エコポイントの落とし穴

テレビ購入に際してエコポイントなど、いろいろと知り得たことがありました。

32型の場合12000ポイントなので、以前は、テレビを買えばポイントに相当する額の金券でもポンと送ってくるのかと簡単に考えていましたが、どうもそうではないらしいということをマロニエ君よりも一足先にテレビを買った知人から聞かされていた。
その人は購入前に「ポイントで掃除機でも買うつもり」と話していたが、いざ購入してみると、ポイント獲得の手続きがややこしくて、まだ手をつけていないというので、へええ…と思ってました。

果たしてポイントは、購入者自身が国の担当機関へ申請しなくてはならず、申請書には購入者の名前や生年月日からはじまり、購入日の記入や捺印、さらには「購入製品の領収書/レシートの原本」「メーカー発行の保証書のコピー」「家電リサイクル券排出者控のコピー」を貼り付け、希望する品目を明示しなくてはなりません。
あれこれコピーしたり、切ったり貼ったりと、まあとにかくうんざりするような作業のようです。
そして必要事項のどれひとつが欠けても申請は通らないのだそうです。

それだけではなく、ポイントはカタログをみると大半がモノとの交換で、お米やお肉などのやたら高額設定の品ばかりがズラリと並んでいて、例えばどこぞの「こしひかり」が5kgで4000~5000円に該当したり、ブランド牛のステーキ4枚で15000円相当だったりして、これだけですでにちょっとだまされた気分になります。
他の方は知りませんが、マロニエ君はお米などせいぜい5kgで2000円程度のものでじゅうぶんです。
これじゃあ、まるで国と各業者が結託しているかのごとくです。

かろうじて小さく書かれた「ギフトカード」なる商品券がありましたが、これもポイントの数字より低い金額しかもらえない上に、5000円の次は一万円刻みなので、よほどポイントがキリよく収まらないことには、はしたは切り捨てられて損をすることになる仕組みだと言わざるを得ません。

例えば32型のテレビを購入して古いテレビを処分する場合、テレビ購入で12000ポイント、古いテレビのリサイクルで3000ポイント、合計15000ポイントが与えられます。
しかし金券を希望する場合、5000円には5400ポイント、10000円には10400ポイントという大まかな設定しかなく、15800ポイントにわずかに達しないために10000円分しかもらえず、4600ポイントは捨てるか、あとはせいぜい素麺とか肉まんとかに換えるしかありません。

誰あろう国がすることなのに、なんかやり方がいやらしいというか、霞が関の汚さを感じます。
どうせポイントをくれるなら、たとえもう少しポイントが低くてもいいので、なぜ利用者が気持ちよく納得できるような真っ直ぐなルールにしないのかと思います。せめて5000ポイントが4500円、10000ポイントが9500円というようにすれば良いじゃないかと思うわけです。そもそもポイント自体が決められたキリのいい数字でしかないのに、あえて400ポイントオーバーさせるあたりに、いったん与えたポイントを巧みに目減りさせようという、いかにも役人によって仕組まれた悪意を感じます。

しかも希望するものが送られてくるのは申請書の受理から起算して2〜3ヶ月先というのですから呆れるというか、なんだか釈然としない要素ばかり並んでいるようです。

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