病院はおしゃべりサロン?

マロニエ君はいま、ちょっとしたことでときどき通院しているのですが、そこで目にする事々もいろいろと感じるところがあるものです。
「待つ」ということが子供の頃から猛烈に嫌いなマロニエ君としては、できるだけ待ち時間の少ない時間帯を狙っていくようにしています。
だいたいこれまでの経験でいうと、病院の昼休み前とか、閉院時間の近づく頃になると人は少な目になるようですし、逆に連休明けや、昼休みが終わって午後の診察がはじまるあたりはとても混み合うということがわかりました。

さて、順番を待っていて困るのは一部高齢者の方の動向です。
病院といっても小さな医院ですから、診察室内の会話が漏れ聞こえてくることが多いのですが、高齢者の女性などは先生を相手に、いつ果てるともないおしゃべりの全開状態です。
普段が寂しいのか、周りへの気配りが出来なくなっているのか、そこはわかりませんが、とにかく直接病状とは関係なさそうなことまで延々と喋っています。そしてその時間の長いこと!

こういう人が一人いると、診察のテンポはいっぺんに乱れ、後が渋滞になってしまうのです。
それでも、話がひとしきりついて、もう終わりかと思うと、「あ、そうそう、それと…」などといってまた話は続きます。それも一応は自分の体のことに絡んでいることではあるし、病院からみれば患者はお客さんなので、先生もにべなく退けるわけにもいかないのでしょう。

先生が何度も「わかりました」「それでは」「じゃ今日は」などと区切りのセリフを吐いてみても、この手合いはまるで意に介さずで、てんで話をやめようとはしません。
女性のほうが多いようですが、男性にもこのタイプはいないことはなく、やたら日ごろの身体の話がいつ終わるともなく綿々と続きます。
この人達には、「話は簡潔に」などという考えは逆立ちしても出てこないようです。

ようやく出てきたと思ったら、お次は話し相手が看護士さんに引き継がれ、さらには受付の女性などにお金を払いながら延々と自分の話をしまくります。
聞こえるだけでもドッと疲れてしまい、やれやれと思いながら、やっとこちらの診察も終わって薬局にいくと、またその人が先客にいて、今度は薬剤師相手にべちゃくちゃ喋っているのを見ると、そのパワーにはもう頭がくらくらしてきます。

少々のことはお年寄りのされることは寛容と理解の気持を持って接しなくてはいけないと思いつつ、さすがにここまでやられると注意のひとつもしたくなってくるものです。
もちろん、したことは一度もありませんが。

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