福岡雑貨戦争

何日か前の新聞紙上に記事として掲載されていましたが、福岡は今、天神を中心とする雑貨戦争になっているという事でした。
この分野では最も古い店舗がインキューブですが、数年前にはロフトが開店したことで、売り場面積ではこちらが一歩リードしていたようです。

その後オープンしたパルコでも、出店している150店中50店が雑貨店だそうで、関係者の話によると雑貨店はお客さんの滞在時間が長く、あちらこちらに「買い回り」という動きをするとかで、現在この分野が大きな注目を集めているということでした。
実際にはきっとそれだけではなく、なかなかモノを買わない若者相手に、値がはらず、見るだけでも楽しめる雑貨でなんとか気を惹こうという、苦しい戦略のようにも見受けられますが。

また来年春には博多駅の新ターミナルが竣工開業し、核テナントのひとつが東急ハンズになるので、この福岡を舞台にした雑貨商戦はますます熱を帯びそうな気配らしいのです。

そんな状況を迎え撃つためか、インキューブでは最近、上階の大型飲食店だったスペースを売り場に改装してつい最近オープンし、ロフトと並ぶ最大級とやらの売り場面積を確保したらしいのですが、ちょっと行ってみると、増床部分は時代を反映してか化粧品や健康関連の、いわば生活に関連密着した物ばかりが並んでいて、特段の新鮮味は感じられませんでした。

こうして、似たような店ばかりがあっちにこっちに出来たところで、結局は同じような店や物が増えるだけという気がします。
雑貨店は通りすがり程度に眺めてみること、ちょっと珍しい物やこぎれいな物があったりと、それなりの楽しさがあるのはわかるのですが、だからといって地元の人間がそうそう何度も行くとは思えません。
もちろん田舎からはるばるやって来る人には目新しい印象を与えるのかもしれませんが。

そんな店舗がどんどん増えて、一見華やか賑やかに見えますが、結局はどこもおなじことの繰り返しで、必ずや互いに足の引っぱっり合いになる(もうなっている?)という気がします。
これから先、年賀状、来年のカレンダー、ダイヤリーなど、結局おなじようなものがこれらの店頭に溢れかえると思うとなにやらうんざりしてしまいます。

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