外出中止

このところの寒さと天候の悪さにはほとほと参ります。
曇天と雨の連続で、ちょっと晴れたかに思えても数時間後にはまた雨です。

今日の午後、外出先で小雨がちらついてきたと思ったら、そのまま本格的な雨となり、霙となり、帰宅後ついには雪になりました。
夜は食事の約束があったのですが、出かける一時間前になって先方から電話があり、雪が積もってきているというではありませんか。まさかと思って外を見ると、わずか30分ぐらいの間に一気に雪に変わって、気温が低いものだからそのまま解けずに積もっていったようです。
一度は様子を見ることにしましたが、あたり一面は見る間に真っ白になってきたので、さすがに外出は中止することになりました。

マロニエ君は昔、神戸の六甲山で一晩のうちに雪に降られ、やむを得ず車で慎重に下山していたところ、おっかなびっくりの歩むような速度であったにもかかわらず、坂のためスリップしてコントロールが効かなくなり、車の左の前輪が側溝に落ちてしまったことがあります。
たまたま通りがかった地元の人の親切に助けられて、なんとか車を路上に戻し、チェーンを買いに行くなどして数時間かけて恐怖と戦いながらともかく下まで降り、傷ついた車をフェリーに乗せて帰ったという苦い思い出があります。
いらいそれがトラウマとなり、雪の中では金輪際運転しないことを心に誓っていましたので、路上に積もりはじめた雪を見ただけですっかりびびってしまいました。

西日本というか九州の人間は基本的に雪との付き合い方を知りませんので、下手なことはしない方がとにかく賢明です。
ちょうど外出を取りやめた直後、テレビニュースでは昨夜東北で雪に閉じこめられた車の一団が、食べ物もないまま、車中で一晩過ごしたなどというニュースをやっていましたが、みんな意外にケロリとしているのにはさすがだと恐れ入りました。やはり日ごろの環境と鍛え方が違うのでしょうね。

ほどなく九州自動車道の一部と福岡都市高速の全線が通行止めになりましたが、北海道などでは雪でも高速道路を使うようですから、いやあもう、まったく信じられません。

お陰で「坂の上の雲」と「N響アワー」を録画しているために諦めていたフィギュアスケート女子フリーをまだら観することができました。べつにフィギュアスケートのファンというわけでもないのですが、やってればなんとなく観てしまいます。
優勝は安藤美姫でしたけれども、質の高い、気品のある演技と人を惹きつける魅力という点において、断じて浅田麻央が上だと感じました。
それにしても、あんなに大勢の観客とテレビカメラをはじめ無数のレンズに囲まれて、場内が固唾を呑む中で、ひとり一発勝負の氷の世界に挑み出ていく彼女達のメンタル面を思うと想像を絶するものがあります。

その凄さを思えば、マロニエ君が人前でピアノを弾くのがどうのこうのなんて泣き言は、ものの数にもあたらなくて自分でも笑ってしまいますが、笑ってみたところでどうなるもんでもなく、つける薬がないのは自分でもどうしようもありません。
メンタルのトレーニングというのは、場合によっては最もやっかいな難物かもしれません。

外を見ると、とりあえず降雪は止まっているものの、まだ道路にはシャーベット状の雪が残っています。
一昨日の悲惨なワゴン車の転落事故も、有名なピアノ店のすぐ隣の池だったのにはさすがにびっくりしました!

今夜あたり灯油も買わなくてはと思っていましたが、危ないことは止めにして、ブログ書きでもやっているところです。

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