原付バイクの寿命

知人が通勤などに原付バイクを昔から使っているのですが、どのバイクもちょくちょく故障して、出先で動かなくなったり、エンジンがかからないなど、トラブルが絶えないらしいことは、いつも聞くたびに首を傾げています。
そして数年に一度は、故障頻度と修理代に押されるようにして、不本意ながら買い換えに追い込まれているようです。

日本製品で、新車から乗っているというのに、こういうことって意外にあるんですね。
その人曰く、安いのだと「だいたい3年であちこち故障が起こり始める」のだそうで、そのたびにあれこれと修理やらパーツ交換やらをするハメになっているようです。

マロニエ君は原付バイクには乗りませんので、そのあたりの寿命とか信頼性に関して平均的実情をほとんど知らないのですが、この人のバイク事情を昔から見ている限りでは、我らがメイド・イン・ジャパンも原付バイクに限ってはあまり大したことはないなあ…という印象を持っています。
もしかすると、どこか賃金の安い海外の生産なのかもしれませんが、たとえそうだとしても、日本のメーカーの優れた設計と厳しい品質管理のもとに生産される製品であることにかわりはないはずで、信頼性も日本製に準ずるものがあるはずだと思うのですが。

これが普通の四輪車だったらどうかと思えば、よほど営業車などで酷使でもされる場合は別として、普通に通勤や買い物に使う程度の乗り方をしていれば、たかだか3年ぐらいであちこちが故障したり、頻繁にパーツの寿命が来たり動かなくなったりということは、まず日本車では考えられないことですよね。

四輪車や大型バイクには、3年で車検という一応の節目はあるものの、それは各種の点検と、必要な消耗品の交換ぐらいなもので、あちこちのパーツが故障(少なくとも車が走れなくなるような)しはじめるなんてことはちょっと考えにくいです。
通常の乗り方なら、定期点検をしていれば、タイヤやバッテリー、ブレーキパッドのような消耗部品と取り替えるだけで、とりあえず不安なく乗ることができるし、故障して立ち往生とか、エンジンがかからず車を置いて帰ってくるというようなことが頻発するなんてまず考えられず、機械的な寿命だけでいうなら10年は不安なく使えると思います。

そういう観点から見ると、原付バイクというのは機械的にえらく弱々しい短命な乗り物なんでしょうか…。
知人によれば安心して乗れるのは新車からせいぜい2年ぐらいなんだそうで、そのあとはちょこちょこ問題が出始め、出先で動けなくなったバイクを置いて、あるいは押して帰ってきたことも1度や2度の話ではないようです。

ひとつには50ccという小さなエンジンでは、車に較べると格段に持てるパワーの最大限の力を発揮させられ、いわば酷使されている状態に等しいということなのか、あるいはそもそも耐久品質がそのていどのものなのか、いつも不思議に思わせられるのです。
この人の使い方を見ていると、長くても5年で乗り換えていますし、それも最後の1〜2年は修理の頻度が高いようで、文字通りだましだまし乗っているのだそうです。

原付バイクというのは、正式にいうと「原動機付き自転車」だそうですから、その品質もそのへんの自転車並というふうに考えなければいけないということでしょうか。
穿った見方をすれば、メーカーは意図的に品質を落として、数年程度で買い換え需要を作り出しているということも、もしかしたらあるのかもしれませんね。

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