ガマンと決断

マロニエ君は今年の初めぐらいから腰痛に悩まされ、パソコン用の椅子を買い換えるなどして一進一退を繰り返していたのですが、ろくに回復しないうちに、今度は左肩から背中にかけて強い痛みが加わりました。

鎮痛剤を呑むなどして様子を見ていましたが、症状はなかなか改善されず、一度はついに重い腰を上げて近所の整形外科に行ったのですが、雨の日だったためか待合室を見ると5〜6人待ちの状態であったため、冗談じゃないと思いそそくさと引き返してしまいました。
以前も書いた記憶がありますが、マロニエ君は行列とか待つということがなにしろ嫌いで、そんな光景をみると、自分の置かれた状況も関係なく、ひたすら拒絶反応を起こしてしまいます。

そんな頃、たまたま会った知人の医師(専門は違いますが)にこの症状の話をしたら、自分も腰痛持ちだが医者にはかからない、なぜならどうせ整形外科に行っても、レントゲンを撮って、痛み止めの注射をして、クスリを出すのが関の山だから何の期待もしていないと軽く言い放つではありませんか!
その人が言うには、整体院のほうがまだいくらか期待できるかもという事でした。

それみたことか!と、マロニエ君は自分が未だ医者にかかっていないことをいささか気に病んでいたところでしたが、そんな折に聞いたこの発言ですから、一気に専門家のお墨付きを得た気分でした。
「やっぱりあのとき引き返してきたのは正しかったんだ!」と。

しかし、それから約10日ほど経過したものの、症状は一向に改善の気配もなく、とりわけ左肩周辺の痛みは耐えがたいものがあったので連日騒ぐものだから、家人もうんざりしていました。
それを見かねたある知人が、自分がかかりつけという整体院を紹介してくれました。
「ここはとても親切でなかなかいいところだから行ってみたら…」というわけです。

ふうん…だったら行ってみようかという気になりかけたとき、以前ある調律師さんの奥さんの言葉をフッと思い出しました。「腰痛を治そうと整体院に行ったところ、あれこれとわけのわからない事をされた挙げ句、却って悪化したので、あの手のところに行くのも考えものですよ!」という話を思い出し、はてさて、どうしたものかとずいぶん悩みました。

悩んでいるその間にも、痛みは一向に治まる気配を見せず、靴下をはくのも目薬を差すのもかなりの苦痛を伴います。
最近ではピアノサークルのメンバーの方から教えていただいた、この手の痛みによく効くという売薬も飲み始めていたところですが、効能が表れるまでには最低一ヶ月はかかるらしく、それを期待するのはしばらく先になりそうなので、当面の痛みを減じるためにも、ともかくものは試しと決心して整体院についに今日行ってみたのです。

マロニエ君は実は生まれてこのかた、整体院とかマッサージといった類は一度も受けた経験がなく、体を揉まれたりするのはかなりくすぐったがるほうなので、悲鳴でも出そうものならどうなるやらと不安でしたが、ともかくこう連日痛むのでは現実的に生活に支障をきたすので、すべてを振り払って、ついに車のエンジンをかけました。

というわけで整体院初体験となりましたが、前段がずいぶん長くなりましたので、明後日また行くことになっていますし、その結果は次回にまとめて書くことにします。やれやれです。

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