整体院

整体院の続きです。

具体的なことをくどくどと書いても仕方がないので大まかに言いますと、受付を済ませたあとは、まず機械による足裏のツボ刺激を10分間やらされ、あとは先生の見立てとなります。
マロニエ君の場合、問題の肩は指がまったく入らないほどにパンパンになっているのだそうで、状態が厳しいので初回は核心部分へは敢えて手をつけず、外堀から攻めるべく、そこへ連なる手足のほぐしに時間の大半が費やされました。

足も左右、たっぷりと時間をかけてほぐされますが、一見肩とは関係の無さそうな足などは、実は肩や首とは密接な関係があるのだそうで、左右共にかなり慎重にやられました。
両手も同様で、これもかなり時間をかけての治療のようですが、なにぶんマロニエ君の体はこれまでに一度もこのような整体術を受けたことがなかったので、リラックスというよりは、緊張と、相応の痛みとが入り交じった感覚で、終わったときにはドッとため息が出るような気分でした。

先生もずいぶん頑張られたと見えて、全身うっすらと汗ばんで多少息が上がっているようでした。

首に簡単なギブスを装着したほうが治りが早いと断然これを勧められ、どうしてもイヤなときは外してもいいということなので、これをくくりつけられての帰宅となりました。

首は多少の不自由があるものの、むち打ちの人がするような大きなものではないので、拘束力もさほど強くないし、それよりは心なしか気分が晴れ晴れとしたような心地がしましたが、それが単なる気分的なものか、あるいはさっそくにも何らかの効果が顕れてきたのか、この時点ではそこまではよくわかりませんでした。

まずはそのまま仕事に復帰して、夜は都合により外食となりました。
食事から帰るころまでは首にへんなものをつけている以外はなんということはなく、むしろはっきりしていたのはあの耐えがたいような肩の激痛が、たしかに少し和らいだ感じがあって、これだけでもやはり思い切って行った甲斐があったと喜んでいました。

ところが深夜になり、厳密には整体院を出て6〜7時間ぐらい経過した時点で、急に両手足が痛くなりだしました。直感的に揉み疲れだということは察せられたのですが、その痛みはわずか30分ぐらいの間に猛烈なものへと拡大して、もう歩くのもやっと、物を取るのもやっと、階段の上り下りは一歩一歩が苦しみを伴うものになったのにはさすがに驚きました。とくに下りのほうが痛みはより厳しく、よく、上りよりも下りのほうが体の負担は大きくて大変などと言われるのが、まさに身をもってまざまざとわかりました。

深夜なのであとは寝るだけですが、夜中にトイレに行くにもほうほうの体でした。

それはそれとして、大きな発見は、やはり血行がよくなったのか、寝るときも体が心なしかいつもより温かいことがはっきりとわかり、とうとう毛布を一枚外して寝ることになり、整体というのはすごいもんだとだんだん思うようになっていきました。

幸いこの両手足の揉み疲れは、翌日になるとほとんど気にならないレベルにまで落ち着き、あとはやはり肩の痛みが以前より確実に少なくなっていることが実感できるようになりました。

そして昨日、二度目の治療を受けに行きましたが、さすがに初回のような緊張もなく、遙かにリラックスしてあれこれのほぐし等を受けることができました。
今回から鍼治療もはじまり、首のツボに二度ほどこれを受けましたが、鍼などというとマロニエ君は注射を連想するようなイメージがありましたが、果たして髪の毛のように細い鍼で、ほとんど痛みらしい痛みもありません。

効果がいよいよあらわれてきたのか、針治療の成果か、昨日からはさらに肩の痛みが少なくなり、さすがだと思うと同時に、こんなことならもうちょっと早く行っておけばよかったと思わなくもありませんが、それは結果からそう思うのであって、マロニエ君の性格からすれば、かなり追いつめられないことには到底動かないわけですから、これはこれで仕方がないと思います。
ともかくも良い結果が出つつあって、ひとまず良かったというところです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です