菅さんの本領?

津波による福島原発事故がこれほど深刻で、長期に渡って解決の見込みも立たないとは思っても見ませんでした。
事は既に、付近の住民の方だけの問題ではなく、より広い地域の環境汚染すら危惧される状況のようです。
日本ほど優秀な専門家が揃っていて、世界中が経過を注視している中で、これほどまでにめざましい効果が上げられないのが不思議で仕方がありません

一部の報道では、技術力というよりは、もっぱら東電の組織や体質の問題だと指摘する声もあるようです。
たしかに計画停電の実施方法などでも、ちょっとおかしいのでは?と感じることがいろいろありましたし、マロニエ君などは、いきなり停電といったような強制的な方法を採るのではなく、まずは該当地域への節電を強く呼びかけて様子を見るという段階があってもよかったような気がします。

現に、計画停電や節電の話が菅さんの口から発表されただけでもかなりの節電ができたといいますから、足りない電力は平常時の1/4なんだそうですから、不可能ではない気がしますし、それでも尚足りない場合に停電という手段に出るという段階を経ても良かったのではと思います。

菅さんといえば、東電のやっていることがあまりにも不甲斐ないので、一昨日のなんと朝6時半に総理自ら東電に赴いて叱責したらしく、こういう文句を言う状況となると菅さんもエネルギーが出てくるのは、昔を少し思い出すと思い当たるふしがありますね。
市民運動出身で、根っからの攻撃型の人間なんでしょうか。

その際も、現場にいるべき人間が東京本社に多くいたり、現場からもクビを覚悟で逃げ出した人もいたんだそうです。原子力といった、現在人々を最も危険にさらす危険性のあるものを取り扱っている大企業なら、もう少し緊張と使命感を不屈の精神を養っておいて欲しいものです。

昨日の深夜には、今度は静岡地方で震度6強の地震がおこり、これは先の東北地方のものとはまったく無関係なんだそうで、さらに今日は茨城地方でも大きな地震が発生し、はたして日本列島はどうなってしまうのかと思います。

しかし、同時にこれを機会に沈殿しきった世の中が多少の刺激を受けて、景気が回復するという見方もあるのだとか。
とくに海外の論調は、日本は戦後復興がそうであったように、危機に直面することで本領を発揮し、勤勉で真面目で忍耐力のある優秀な日本人の底力が、こういう機会に出て来るという見方をしているところもあるようです。

もちろんその前に被災地で苦しむ皆さんの救援をもっと迅速かつ徹底してやってほしいというのが今の日本全国民の総意だと思いますが。

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