買いだめ心理

我々日本人は危機的状況に対して強いのか弱いのか、考えれば考えるほどわからなくなります。

これはむろん被災地での極限的な事態に追い込まれた方々のことではなく、それ以外のとりあえず普通に生活ができている日本人という意味ですが。

関東地方では、危機感の先取りなのか、スーパーの食料品なども買い込む人が非常に多いのだそうで、店によってはすでにいろいろなモノが極端に品薄になっていているとのことですが、いささか過剰反応のように思ってしまいます。
主にお米やカップ麺、携帯用コンロなどを続々と買い込む人が際限なく増えているとかで、中にはレジの通過に1時間かかる店もあるとか!?

ニュースでも識者が言っていますが、今はすべてを厳しい状況に置かれている被災者の方々のことを優先すべき時であって、不必要に危機感を募らせてあれこれ買い込むのは慎むべきだということです。
こういうことが広がると、市場から商品がなくなり、本当に必要な場所に必要な物が必要量確保できず、要らぬ混乱を招くというもので、まったくその通りだと思います。
とはいっても、いくらニュースでそんな警告をしたところで、スーパーやコンビニからモノが無くなっているという報道を繰り返し全国に流して「要らぬ混乱を招く」ように煽っているのも、これまたマスコミではないかという気もするのです。

もともと人の心理というのは弱くて影響を受けやすいものなので、他人がどんどんモノを買い込んで万一に備えている姿を見せられたら、自分も不安に駆られて似たような行動を取ってしまうのは致し方ないことだとも思います。
とりわけこの「不安」にまつわる感染拡大は凄まじいものがあるようです。

ガソリンなども関東地方では制限付きの給油しかできないとかで、たしかに「一台2000円まで」などという販売をせざるを得なくなったスタンドもあるようです。しかし、それは計画停電なども関係していることのようでもあるし、現在は地震の影響で入荷が途絶えているという一時的な事情もあるようで、業者側は一時的なものと言っているようですが、なかなかおさまらないようです。

あまりこういう情報に踊らされるのはどうかという意見もあり、たしかに理屈ではそうだとマロニエ君も思いますが、現実にそういうニュースを繰り返し見せられたら、今のうちに自分のぶん我が家のぶんを確保しておかなくてはいけないような気に陥ってしまうのも、これまた人情というものでしょう。

これが関東地方だけかと思っていたら、昨日の夜、ちょっと要るものがあってホームセンターに行ったら、なんとお米は残り少なく、ティッシュやトイレットペーパー、おむつなどは姿を消し、携帯用コンロのガズボンベなどもひとつもありませんでしたからびっくりです!
この買いだめの波ははやくも全国的に広がっているようでした。

昔の米不足、さらに前には世の中からトイレットペーパーが消えるということがありましたが、あんな状況がもしもまたくるとしたら、マロニエ君なんてとてもその競争に打ち勝つだけの自信はありませんから、考えただけでうんざりしていまいます。

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