久々に直接会話なしにコンサートのチケットを買いましたが、やれやれでした。
5月に開催されるラ・フォル・ジュルネ鳥栖(なんで鳥栖なのか、いまだに謎ですが…)のチケットを購入しようとチラシに記載された購入方法を見ると、基本的にチケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、JTBエンタメチケット、鳥栖市民文化会館の5種類が案内されており、自宅の近くにローソンがあるので、これが一番便利ではないかというごく単純な理由からローソンチケットで購入することにしました。
電話をするとすべて音声ガイダンスに従うもので、電話機の操作のみで予約していくものでした。
そもそもマロニエ君はこの音声ガイダンスによる操作というのが性格的にイライラして好きではありませんが、とりあえず仕方がないと諦めてこれに挑みました。
まあ、それにしても音声ガイダンスというのはなんであんなに時間を取るのものかと思います。
ひとつの操作に要する時間も、だらだらと長くかかって、そのたびに子機を耳から離しての操作、そしてまた耳に当てて次のガイダンスを聞くという、ヘンな動作の繰り返しです。
しかも相手は機械なので、こちらから問い返しが出来ないぶん、聞き損じのないようけっこう集中させられますし、各種のコードなどを入力するにも間違えないようにしないと、失敗すればまた振り出しからやり直しになることを考えると、さらにまた慎重にならざるを得ません。
ラ・フォル・ジュルネの場合は、たくさんのコンサートの中から自分の希望するコンサートを指定する操作まで含まれるので、ひとつのコンサートのチケットを予約するだけでもけっこう複雑で疲れました。
さらに、マロニエ君の場合、同日に二つのコンサートに行こうとしているので、結局それを二度繰り返すことになり、全部終了するころにはなんだかもう気分的にクタクタになりました。
10桁の予約番号を機械の音声で妙にひとつひとつゆっくり言われると、抑揚がなくて却って聞き取りづらく、書いて控えるのも妙に大変です。さらにその番号をダイヤルさせられて確認を取るようになっており、なんだか途中でアホらしくなってきます。
さらにチケットの購入期限まであまり時間が無く、明日に迫ったのでさっきローソンに行ってきたのですが、ロッピィとかいう端末の前でまた操作々々の連続です。
途中で操作がわからなくなってお店の人に聞いたら、意外にもお店の人は操作のことはなにも知らないようで、いろいろと考えた挙げ句に、端末機備え付けの電話で聞いてくれといいます。
しかたなく電話をしたら、これがまた混み合っていて繋がるまでにかなり待たされて、5分ぐらい待ったところでようやく話ができましたが、それで再度操作を開始して、やっとやり方がわかりました。
それをまた二回続けて、機械からペロンと出てきたレシートをレジに持っていって支払いをすると、ようやくチケットが発行されて、めでたく終了となりました。
しかし、ローソンの滞在時間だけでも結局のところ30分近くかかりました。
でも、考えてみると、昔の対面式のプレイガイドならものの10分ぐらいで済むことを、なにが悲しくてこんなにも機械相手にせっせと精力を使っているのかと思うと、なんだかとても愚かしい気になりました。
もともと便利なはずのものが、使ってみると却って煩雑で、時間がかかって、不必要に疲れてしまうばかりじゃないかと思います。
これでは要するに、チケットを売る側の仕事をお客さんがさせられているようなもので、だったら少しは料金も安いというのならまだ話はわかるのですが、これだけの手続き作業を延々とさせられた挙げ句に、一枚あたり310円!の発行手数料をとられるのですから、どうにも納得できかねます。
こんなことなら潔くチケットぴあの窓口にでも行けばよかったと思いました。
でも、今の若い人はこういうことはさして苦痛ではないのでしょうし、だから自分の声で活き活きとしゃべるより、メールのほうが好きだったりするのかとも思います…。
なんだかへんてこりんな時代ですね。