このブログでカラスといえばまるでマリア・カラスのことのようですが、さにあらず、黒い鳥の「烏」のことです…。
カラスの被害というのは全国的なもののような印象もありますが、とにかくマロニエ君の自宅付近にはこれが昔から多く棲息して、集団で勝手気ままな生活をし、人間は被害は受けてもなにひとつ手出しができません。
とくに季節によってはものすごい数のカラスが上空を回遊しており、近くの電線はむろんのこと、どうかすると我が家の庭にまでやってきてペタペタ歩き回っています。
庭に来ているのを見ると、けっこう体も大きいことに驚かされます。
我が家は動物園のすぐそばなのですが、それが関係しているのかどうかはわかりませんが、とにかくカラスの数は大変なもので、もし仮に庭でウサギのような小動物でも飼おうものなら、おそらくいっぺんでその餌食にされるだろうと思います。
動物園を中心としてマロニエ君の自宅とは反対側の丘の上には私立高校があるのですが、夕方などそこを通ると、学校の校庭や体育館の屋根の上にはまさに胡麻をばらまいたように無数のカラスが集結していたりして、何度見てもあの不気味な光景はゾクッとしてしまいます。
実際の被害もあるわけで、その最たるものが家庭ゴミです。ゴミ作りをしてちょっと1時間でも目を離していると、気がついたときには情け容赦なく無惨につつきまわされて、あたり一面はゴミがめちゃめちゃに散乱することになります。
我が家ではゴミの袋は二重にして、さらにスーパーのレジ袋やらなにやらで、生ゴミなどに直接到達するまでには何重にもガードしているのですが、どれだけのことをしてもあの憎きカラスには一切通用しません。
おそらく力も相当強いのだと思いますし、固くまとめられたゴミをどこからでも電気ドリルのようにつついて、破って、中を引っ張り出して、更につついて、中の中が出てくるまで絶対にあきらめません。
そのしつこさというか執拗さは、ちょっと想像を絶するほどの執念深さがあるようです。
もうさんざん苦い経験をして気をつけているつもりでも、これまでに何度ゴミ攻撃をやられたかわかりませんし、それをされるとその後かたづけだけでも大変な作業になります。
しかも、あたり一面にまき散らされた自分の家のゴミを掻き集めるのほど、情けなく腹立たしいものはありません。
我が家だけでなく、近所でもカラスによるゴミ散乱の光景を何度見たかわかりません。
まあ、敵は鳥なので、陽が落ちれば活動しなくなりますから、陽が落ちてからしかゴミ作りはしないことにしていますが、どうしても夜出かける予定があったり、何らかの都合で夕方のまだ明るい時間帯になってしまうことがありますが、少々の防御ではまるで効果は無く、カラスの力の前にはほとんど意味を成しません。
マンションなどでは、金網のついた立派なゴミ置き場がありますから、さすがに奴らも手出しができないようです。
必ずや敵を欺いてやりたいところで、それを参考にひとつ方法を思いついていますので、近く実行してみるつもりです。