驚きの保証

マロニエ君自身が、ピアノに負けず劣らず湿度に弱いことは事ある毎に書いている通りです。
先日も知人3人で出かけ、目的地に到着後は総勢5人となりましたが、車の中も行き先でも、とにかく湿度が高くて気分はヘロヘロになっているのに、他の人はケロリとしているのは自分がひどく特種な気がしてしまいました。

車の中でも、どうやらエアコンのスイッチの実権を握るオーナーの問題は温度だけらしく、この日はわりに涼しかったばっかりにエアコンもOFFになってしまい、人の車に乗せてもらってあれこれ注文も付けきれず、じっとガマンで疲れました。
マロニエ君はとにかく暑いのと湿度がダメで、多湿な状態は苦手で疲れるだけでなく、どうかすると呼吸まで苦しくなるという肉体的苦痛まで発生することもあるのです。

そんなマロニエ君ですから、我が家の、とりわけ自室のエアコンはいわば命綱ともいえるものです。

今年もすでにエアコンのスイッチを入れる時期になりましたが、肝心のエアコンがまったく効かないわけではないものの、いまひとつパッとしません。はじめの1〜2週間というもの、なんだかおかしいと思いつつ様子をみていましたが、ついにやはりこれは正常ではないということに結論づいて、2週間ほど前にメーカーに修理依頼の申し込みをしました。

実はこのエアコン、機械モノのアタリハズレでいうとハズレの部類で、これまでにも何度か修理に来てもらっています。
そのたびに安くもない修理代を請求されていて、信頼性抜群のはずの日本製品も、あんまり大したこと無いじゃん!という気がしています。

さて、出張修理の当日、もうあと15分ほどで約束の時間というときになって、昨年テレビを買い換えた折にヤマダ電気の安心保証というのに加入していたことをふっと思い出しました。
逆にいうと、その瞬間まではこんなものに入っていることは、まったく思いつきもしませんでした。

それというのも、このエアコンはヤマダ電気で買ったものではないので連想としても結びつかなかったわけですが、この保証システムは従来の常識を覆すもので、たとえ他店で買った電気製品であっても長期間にわたって保証を適用できるという信じられないものでした。ようやくこれに加入していたことを思い出しました。

あわててヤマダ電気に電話してみると、修理受付の専用電話を教えられ、そこにかけるとマロニエ君の登録データがあることから、今日の出張修理も急遽この安心保証の扱いにしてくれることになり、とりあえずひと安心。

果たして、件のエアコンはかなり深刻な故障の由で、どうやらコンプレッサーというエアコンの根幹部分で最も高価な部分がダメになりかけているようで、これを交換するには10万近くかかるので、買い換えたほうが良いという話でした。
すかさずこの保証のことを告げると、買い換えの話は修理へと急転回し、そのおかげで料金の心配をせずに修理できるようになりました。

この日だけでもセンサーだの基盤だのと、これまでなかったような結構な部品交換をしましたから、これだけでもかなりの金額になるはずですが、メーカーの人は何も請求することもなく、ただどこかと電話連絡するのみで、サッと帰っていきました。
追っつけコンプレッサーの部品手配もするとのことですから、こっちは嬉しい前に唖然呆然です。

こんな状況を保証なしに聞かされていたら、この大事な時期を前に真っ青になっているところでしたから、これはもういっぺんに元を取ったどころではない展開になりました。
そして今日、ついに注文されたコンプレッサーが届いたとのことで交換が行われ、開始から実に3時間半の大修理となりました。
今回の修理だけで9万3千円という請求額だそうですが、それがなんと1円も出さずにすみましたし、メーカーの人からもこの保証に入っておかれてよかったですねぇ、としみじみ言われてしまいましたが、まったくその通りでした。

さすがのマロニエ君も、今度なにか電気製品を買うときは、これは義理にもヤマダ電気で必ず買わなくちゃいけないと思うようになりました。
それにしても本当に驚きました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です