2010年2月6日 (土) ベヒシュタイン

市内のとある施設が所有するベヒシュタインを使ってのサークル発表会があったので見学に行きました。
このピアノはベヒシュタインの中でもアカデミーシリーズというもので、韓国のサミックとの協力関係によって製造されているモデルですが、それでもベヒシュタインを名乗るだけのことはあり、たしかにそれっぽい音はしていました。
中高音は率直でやわらかな歌心があるし、低音はベヒシュタインらしいギラッとした金属的な響きが加わるあたり、おお!という感じがあり、なかなか感心させられました。

響板、フレーム、アクションはドイツのパーツを使い、あとは韓国製のボディその他を合わせて組み上げるようです。最終調整は特に念入りにスペシャリストが行うというもので、一流ブランドの廉価モデルとはいえ、本家と同じブランドを名乗るだけあって、スタインウェイにおけるボストンよりも、ワンランク上質なピアノだということは聴いていてすぐにわかりました。
もちろん値段もボストンよりは高価ですから、当然と言えば当然ですが。

ただし、このピアノを真正のベヒシュタインだと信じて弾いている人がいると思うと、ちょっと複雑な気分になりました。

いずれマロニエ君の部屋に書きなおしてみたいテーマです。

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