食べるスピード

マロニエ君はダイエットなどということは、もともとあまり好きではありませんし、とりわけ女性が挑むダイエットにはどうしてそれ以上痩せなきゃいけないの?といいたくなるような、甚だ同意しかねるものがありますので、ダイエットそれ自体に大いなる疑問を持っている部分さえあります。

もともとマロニエ君の父方の家系は概ねスリム体型で、男性陣は細身なことを少し恥ずかしくさえ思っているフシがあったぐらいなので、これまであまり真剣にダイエットという事を我が身の課題として深く考えたことはありませんでした。

しかし、運動不足&飽食の報いというのは、スリム体型であっても確実にその魔の影が射してくるものらしく、このところこれはちょっと…と思われる現象がやはり起こり、ようやく危機感が募ってきました。

しかし、それでも本格的なダイエットなど頭っからする気はなく、まずは食事の量と、しばしば口に入れてしまう間食夜食の類を見直すことから着手することにしました。

マロニエ君はもともとそんなに大食いのほうではないのですが、食べることは大好きで、よく考えてみると日常的に間食をしたり、ちょっと残しても仕方がないというようなつまらない理由で、本来の自分の適量より多く食べてしまう事が折々にあることを反省しました。
さらに、知らず知らずのうちに食べる速度も若干ながら上がっているような気がします。

まずはここに着目、少なくとも食後にポンと腹を叩くような満腹はしないように心がけます。
これは、はじめこそちょっともの足りないような気がしますが、聞くところによると満腹中枢が働くのは食後15分ほどしてからだそうですから、ゆっくり食べれば食べるほど満腹感が増してきて、無理なく食べ過ぎないようにすることが可能だということがわかり、3日もするとこのリズムに慣れてしまいます。
これでも最終的にはじゅうぶん満腹感が得られるので、とくに努力らしい努力をしている実感もないまま、わずかながら食事量をカットすることができて、それだけの小さな結果がさっそく出てきました。

食べる速度が速いと、必然的に量もアップすることもあるみたいです。
それで思い出しますが、ときどき外食することがありますが、店によっては仕事帰りの男性などが来ていて、その食べっぷりの早さといったらもう神業のごとしで、見るたびに呆気にとられてしまいます。
大方のパターンは、こちらより後から来て、こちらより多く注文して、そしてこちらより遙かに早く食べ終わり、気がついたときにはもうその姿もありません。

数人できていても、けっこうワイワイしゃべったりしながらも、しっかり食べることには余念がなく、ガッツリと逞しく食べています。
そしてあっという間の完食で、それがとなりのテーブルだったりすると、ついそのパワーには圧倒されて、こっちの食べる気力まで奪い取られるようです。

短い休憩時間に社員食堂などで手早く食べざるを得ない環境にあると、自然にあんな芸当ができるようになるのかと思いますが…。

あのスピードじゃあ、そりゃあ食べる量も進むだろうと思いますし、場合によっては、さらに酒が入り、タバコが入り、日中は息つく暇もないほどの激務とくれば、そりゃあまあ病気のひとつもするだろうと思います。

おまけにTVによると、最近の日本人の人気の食べ物トップは、とにかく「揚げ物」なのだそうです。
嫌いではないけれども、とても毎日なんて食べられないマロニエ君などから見ると、ひええ…という感じです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です