マロニエ君のCD購入はいつも店頭とネットの二本立てです。
それぞれに特色があり、店頭はあれこれと実物を見て探す楽しみや意外な発見があり、ネットは店頭で入手の難しいものが手に入るなどの利点があるわけです。
とくにマニアックなものを購入する場合などは、ネットのほうが品揃えが比較にならないほど充実しているのでこちらから注文する事が多いのですが、さしものネット店をもってしても「入荷待ち」となることがしばしばあります。
さらにどうかすると、入荷にひどく時間がかかることがありますが、このときにちょっと困ったことが起こります。
ネット購入の場合はマロニエ君が利用しているのはHMVなのですが、送料やらポイントの関係で、大体購入するときは数点まとめての購入となります。
ところがその中にひとつでも在庫のない商品があると、それが整うまでは他の商品は発送されません。
これが1週間や10日ならいいのですが、どうかすると数週間ストップしてしまう状態に突入してしまいます。
それがさらに長引きそうな場合になると、他の商品だけ先に送るかどうかを尋ねるメールが来るのですが、この段階を迎えるだけでも相当の日数を要します。大半は海外からの仕入れ商品ですから、まあ時間がかかるというのもわからないではありませんが。
さて先日のこと、HMVから一通のメールが届き、以前注文したCDが製造中止のため入手不可能になったため、その入荷待を待って一緒に送られてくるはずであった残りのCDを発送する旨のメールが届き、数日後には商品が届きました。
実はこのCDは、今年の4月上旬に発注していたものであっただけに、実を言うと注文していたことも忘れていました。
しかも「カード決済は発送時」というルールなので、うええ、なんでいまさら…という気分になってしまいます。
こんなに遅れたのは店側になにかの手違いかあったようにも感じますが、もしかしたら分送するか否かのメールが来たときに、ろくに内容を見もしないで同時発送を承認するクリックかなにかをしたのかもしれません。
通常は分送のほうを希望なので、まずそんなことはしないつもりなのですが、マロニエ君の間違いということが絶対ないとも限りません。しかとした記憶もないし自信もなく、ともかくこういう次第になりました。
それにしても、今でも欲しいCDは山のようにあるのに、届いたCDは、正直いうといまさら熱が冷めてしまったようなものもあり、しかも今回は「ニーベルンクの指環」が含まれていたので、1枚あたりの単価は決して高くはないものの、合計23枚ものCDとなり、なんだか素直に喜べない状況に陥ってしまいました。
もちろん、届いた以上は気を取り直して楽しんで聴くつもりですが、やはりCDの「聴きたい」という気分にも波があり、あまりにも時間が経つとその高揚感も冷めてしまっているということがわかりました。
個人差もあろうかとは思いますが、マロニエ君の場合、これが続いているのはせいぜいひと月ぐらいのようで、3ヶ月というのはあまりにも長すぎました。
足止めの原因となった問題のCDは「ストラルチク:96人のピアニストと4人のパーカショニストのための交響曲」という、ほとんどどんなものかもわからない、いわばゲテモノ食いみたいなものだったので、こんなもののせいで3ヶ月も出荷停止していたのかと思うとよけいにガッカリしました。
なにごとにも鮮度とかタイミングというのは大切で、CDは旬の気持ちのときに聴きたいものです。