なんで映るの?

実をいうとマロニエ君は(以前も書いたことがありますが)大型電気店にいくと体調が悪くなる体質です。
数年前まではそんなことはなかったのですが、ここ1年ぐらいは行って30分もすれば確実に悪化します。
さらには、ピアノにダンプチェイサーを取り付けて、始めにスイッチを入れてからの半日も同様の症状がでました。

これは電気製品に使われる化学物質の何らかのもの(塗料や接着剤など)が熱によって空気中に放出されることによるもので、物知りの知人によると、これはハウスシック症候群と同種のものだそうで、当初疑っていた電磁波の類ではないらしいそうです。

昨日書いた、先週末ビデオレコーダーを買いに行った際にも、待たされ時間が長かっために店内の滞在時間は1時間近くに及び、そのせいで予想通り体調はみるみる悪化し、まるで乗り物酔いでもしたときのような不快な症状と顎が外れるほどの生あくびの連発という苦しい事態に陥りました。
これがなんとか治まったのは夜の12時近くになったころで、回復にはどんなに早くても5〜6時間は要します。

さて、そんな肉体的犠牲を払ってまでデジタル放送対応のレコーダーを買ったわけですから、準備万端ととのい、さあいつでも来い!という態勢でアナログ放送終了の日曜日を迎えました。
聞けば昼の12時から夜の12時まで、段階的に停止していくとのことで、午後などはわりとどこの家でも映っていたようですが、それも夜の12時には消えてしまうという話でした。

さて、夜12時をまわり、いよいよアナログ放送が消えていることを確認すべく、テレビのスイッチを入れてアナログ放送へ切り替えると、なんのことはないこれまで通りに映っているのには、…何で?と思いました。

画面下になにやら文字が流れており、それによると「ごらんのテレビ放送はケーブルビジョンが地上デジタル放送をアナログ変換して放送しているものです。」とあり、さらにそれは平成27年まで継続されるということで、なんとあと4年もアナログ放送が続くという事実には、エーッ!と思わずのけぞってしまいました。

ちなみにマロニエ君の家は、市のわりに中心部でありながら電波の受信環境が悪いエリアということで、昔から周辺一帯はケーブルビジョンを多く使っています。
このケーブルビジョンを使う限りは、そんなにあわててテレビ/ビデオを買い換える必要がなかったというわけですが、こんな情報はちっとも知りませんでした。少なくともケーブルビジョンを使っている世帯にはなんらかの通達があってもよさそうなものをと思いましたが、知る限りではなにひとつなかったように思われます。

さて、先週末、決死の思いで買ってきたデジタル放送対応のレコーダーは、まだ玄関の片隅で包装されたままポイと置かれたままで、いやはやこれはどうしたものかと思っています。
通常なら、せっかくだから接続すればきれいな画像で楽しめるのですが、そのためには衛星放送の受信設備をしなくてはいけません。他の部屋にはきてるのですが、配線などを依頼しなくてはならず、それが面倒臭い。
アナログのままなら画質を我慢すれば衛星も映るのです。

世の中のシステムにはどんな意外な抜け穴が潜んでいるか、よほど事情に通じていないと馬鹿を見ることがあるようですね。
しかし、だからといって日頃から情報収集の奴隷のようにはなるのはまっぴらですから、ときどきこういうことが起こるのも仕方ないかと諦めています。

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