エアコン依存症

アルコール依存症のように、人によって○○○依存症というのがいろいろとあるようですが、その点で言うならマロニエ君はさしずめエアコン依存症のような気がします。
「…気がします」ではなく、完全にそうだと断言すべきかもしれません。

エアコン(とく冷房)は必需品で、盛夏は言うに及ばず、前後の時期もどうしてもエアコンを使ってしまいます。

そんなエアコン依存症にとっては、とくに最近のように朝晩が涼しく、あるいは肌寒くなるときがクセもので、この時期、普通の人がエアコンを入れなくなる時期というのがマロニエ君にとっては、ある意味、真夏よりも辛かったりする時期となるのです。
なぜ自分が依存症だと思うかいうと、暑いのが嫌だというのを通り越して、エアコンを入れていない状態、機械の音が消えて妙にシンとなり、空気が動かない、あの状態というだけで不安になり、精神的に耐えがたく、実際に体調まで悪くなるからでしょうか。

ひとつには湿度の問題があり、エアコンは頼まなくても除湿してくれますから、室温が下がるだけでなく、このサラサラがまず快適なわけです。秋口などに世の中がしだいにエアコンを入れない状態になると、却ってネチョッと暑くなり、空気自体も湿度を含んで重い感じになり、それがもうダメなんですね。

この時期になると、よそのお宅などにも出来る限り行きたくないのは、まさか礼儀上も「あのう、エアコンを入れてもらえませんか」なとどは言い出せないからです。
とくに涼しくなるとエアコンを早々にOFFにして、それを疑いもなく当然のような顔をしている人を見ていると、もうそれだけで違和感を覚えて気が滅入ってしまいます。

たしかに今の季節、あまり冷房を入れすぎるとヘタをすると風邪をひく危険性も高まりますが、そんなことは問題ではなく、鼻水をすすり頭痛がしても、まだまだ冷房を使わざるを得ないので、自宅では現在でも常につけたり消したりの繰り返しをやっています。
さすがにここまでくれば体も鍛えられたのか、少々のことではこたえないようになりました。

考えてみるとマロニエ君のまわりにはエアコン中毒が昔から多く、親しくしていた親戚とか叔父夫妻なども冷房病は重症の口で、何ヶ月もスイッチを入れっぱなしなんていうウソみたいな話もありました。
また寒いときはクーラーを切るのではなくコタツのスイッチを入れたりと不道徳なことをする者もいたりと、当時は現在のような節電の観念なども薄い時代で、驚くべき話ですね。

こういう周囲の環境も多少は影響があるとみえて、夜などもたった一晩でもエアコンがないと眠れませんし、ましてやキャンプだなんてとんでもない話です。
たしかにつけると寒い、でも消すとモワッとして不快感が増すので、それをエアコンの力で絶えず打ち消しているということだろうと思います。

普通は、春秋はときに窓を開けて「吹き寄せる穏やかな風が心地よい」などとさも風流ぶっていう人がいますが、マロニエ君はまっぴらゴメンで、ただのケチを正当化してるように見えるだけ。
また、世の中にはエアコンそのものが嫌いだと高らかに公言して憚らない人がいますが、そういう人とはたぶん一日たりとも一緒には過ごせないだろうと思います。

こういう人は、エアコンの使いすぎは健康に良くないとか、寒いからとか、なんだかんだと言い募りますが、多くの場合もとを辿れば倹約精神からきていると思います。正真正銘寒いのが苦手というのなら、その人達は冬こそはよほどぬくぬくにしているかといえば、だいたいさにあらず、暖房のほうもやはりちびちびしか使っていない場合が多いのをマロニエ君は見逃しません。

ともかくマロニエ君にとっては、エアコン(冷房)は命綱にも等しく、体も完全にそれを前提とした体質になっており、もはやこれがなくなればたぶん生きては行けないだろうと自分で思います。
そのかわり冬の暖房は最低限で構いませんから、自分なりに筋が通っているつもりです(笑)。

エアコン依存症」への1件のフィードバック

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    こんにちは。
    初めまして。

    エアコン依存症、マロニエさん、私とまったく同じです。

    湿度が高い地域に住んでいることもありますが、エアコンがついていないと不安で仕方がないのです。

    お肌もさらさらしてないとイヤ。

    闇は深そうです。

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