なつかしさ

マロニエ君の母校である福岡音楽学院の発表演奏会には毎年ご招待いただくので今年も行ってきました。
会場の末永文化センターホールは、かつての院長であられた末永博子先生のご主人が立てられたもので、普段は九州交響楽団のホームグラウンドにもなっています。
博子先生は本当に怖かったけれど、とても可愛がっていただいた記憶が残っています。

演奏会は付属幼稚園児の合奏で幕を開け、連弾あり弦楽合奏あり、最後は現院長によるソロで幕を閉じました。
とくに素晴らしかったのは現役ピアニストのラフマニノフの2台のピアノのための組曲第2番で、なかなかに聴きごたえのある演奏で堪能できました。

老先生はお年を召して、もはや会場にはお出向きにはなりませんし、関係者の大半の顔触れは昔とは変わってしまっていますが、それでも学院のもつ雰囲気は不思議に残っていて、なつかしいものを感じます。

このホールに行くといつも思うのは、豪快なピアノの数です。
スタインウェイを筆頭に4台ものコンサートグランドが左右にごろごろ置かれていて、これを一気に使うことはあるだろうかということです。
思いつく曲ではバッハの4台のピアノのための協奏曲やストラヴィンスキーの「結婚」ぐらいですが、それとて九響のプログラムにのるのはそう滅多にあることではないでしょうね。

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