早いもので、今年もついに大晦日となりました。
昨日は友人と一緒に昔の音楽の先生のお宅に行きましたが、ちょっとだけチェンバロに触りました。
あの指先に伝わるツンとしたデリケートな感触はいつまでも記憶に残りますね。
さて街中はクリスマスあたりをピークにして、さすがにこの時期になると交通量は日ごとに減ってくるようで、夜ともなると普段よりも車は少なく、なんとなく周囲が静かになってきたように感じます。
これはこの時期特有のもので、潮が引くように世の中から活気が消えていく気がしてマロニエ君は昔からあまり好きではありませんが、松の内が過ぎるまではなんとなくこの空気になりますね。渋滞もイヤですが、逆に不自然なほど道が空いているのも、あまり気持ちのいいものではありません。
まるで街が浅い眠りに就くようです。
さらに正月前を実感したのは、灯油を買いにガソリンスタンドに行ったところ、夜だというのに洗車機の前には車が行列していることでした。見たところきれいな車ばかりのようでしたが、敢えてこの寒い夜に、行列までして洗車するとはすごいと思いました。
新年を迎えるに相応しく、よほど家などもピカピカなんでしょうね。
東京から戻ってきた友人から、ずいぶん大げさで立派なプリンをおみやげにもらいました。
横須賀のお店のようで、容器はなんと目盛り付きのパイレックスになっており、食べたあとは耐熱容器としてずっと使えるというご大層なもので、関東ではこういう何が目的かわからないようなものが流行っているのかと思いました。
食べながら、そういえばこの店は以前テレビで見たことがあったのを思い出しました。湘南地区の多くの家庭にはこの容器があって捨てずに使っているというものでした。
そうそう、マロニエ君の恒例の新年最初に流す音楽は何にするかを考えなくてはいけません。
本当は天国的な曲調といい、ブラームスの「運命の歌」にしたかったのですが、詩の出だしは良いのですが、結末が「私達にはどこにも安息はない/行く末もわからぬまま落ちてゆく…」といった内容なので、これは却下しました。
今年もこのブログをお読みくださった方々に、謹んで御礼申し上げますと共に、来年もまたお立ち寄りいただけましたら嬉しい限りです。
良いお年をお迎えください。
ありがとうございました。
マロニエ君