ピアノ遊び初め

昨日は数名のピアノの知人が我が家に遊びに来てくれました。

これという目的もなく、個人的な知り合いが集ってピアノを弾いたりおしゃべりをしたり、ちょっと飲み食いをしたりという3時間半でした。

各々が現在練習中の曲を弾いたり、2台ピアノをやってみるなど、とくにどうということもないピアノ遊びをだらだらやっていると、あっという間に時間が経ってしまうのはいつものことです。
とくにそのうちの2人は、共に3月に大舞台での発表会を控えていて、そのための練習には余念がないようでした。

さて、調律の時以外、大屋根を開けることは普段まずないマロニエ君ですが、お正月ぐらい気前よく開けてみようじゃないかと思ってご開帳と相成りましたが、当たり前ですが、普段とはちがった生々しいけれども却って柔らかくもある音が聞こえてくるものだなぁと思いました。
タッチなども、開けるフタの面積がふえるほど軽く自然になり、音も抜けが良くなり、やはりこれがピアノ本来の姿かと思いますが、でもなかなか普段からそうして弾く勇気はありません。

あらためて感じ入ったことは、同じピアノでも弾く人によって、それこそまったく別の楽器のように音が違うことで、このあたりがアコースティック楽器独特の面白味だと再確認しました。
さらには人もそれぞれで、袋いっぱい楽譜を持ってくる人もいれば、一冊も持ってこない人もあるなど、人はそれぞれ個性があって、こういう点も実に面白いもんだと思いました。

マロニエ君は自分の家&ピアノということもあり、2台ピアノ以外はほとんど弾かずに聴く方に徹しましたが、自分のピアノを弾いてもらって聴くのは自分のピアノを客観視できるいいチャンスでした。

一緒に外に出たときは、もう完全な夜になっていて、それから食事に行こうとしたのですが、目指すお店はどこもまだ開店していないのには寒空の下で弱りました。不本意ながら、ほとんどファミレスになりかけたのですが、あるインド料理のお店がかろうじて営業しており、そこへ行ってたらふく食べてお開きとなりました。

今日来られた1人が珍しくバッハの練習中だということで、マロニエ君もはばかりながらバッハの練習を再開しようかという気にちょっとだけなりました。新年明けてバッハに取り組むというのも、どこか清澄な気分があっていいものですね。

日が経つごとに、お正月の空気の濃さが少しずつ薄まってくるようで、どこかホッとするようです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です