連続テレビ小説

NHKの連続テレビ小説を視ておられる方も多くいらっしゃると思います。

マロニエ君は毎日定時に15分ずつ見るなんて離れ業は到底できることではないので、長年連続テレビ小説は見ていませんでしたが、何年か前からBSで一週間分(15分×6の90分)を土曜の朝に放送していることがわかり、いらいずっとそちらで追いかけるようにして見るようになりました。

さて、現在は言うまでもありませんが「カーネーション」をやっています。
前回が「おひさま」で、共に時代設定が似ているのか、2作続けて時代は日中戦争を経て第二次大戦となり、それまでの楽しい空気が一変して、まるで坂道を転げるように世の中に戦争の暗い陰がさしてくるのは、いかにドラマとはいえ陰鬱な気分になるものです。

とくに連続テレビ小説のような長丁場になると、この時代に突入すると時間的にも少々のことでは抜け出せない長いトンネルになるし、2作続けて劇中でも馴染みの顔に「赤紙」がきて、つぎつぎに出征していく姿はやはりやりきれないものです。

それだけではなく、贅沢禁止、節約が叫ばれ、金属は供出させられ、すべてはお国のためで処理される、暗く悲惨な時代を通過するのはドラマでも疲れますし、ましてや2作連続ともなると少々うんざりしてしまいます。
もちろん「カーネーション」のほうが前作よりも数段面白いとマロニエ君は感じていて、その点は遙かに救われているのですが、それでも戦争は鬱陶しいですね。
まだ見ていませんが、現在放送中の本編ではどうやら終戦を迎えたようで、やれやれです。

考えてみるとNHKの連続テレビ小説ではこの大戦の時代を背景にした作品が多く、最近でパッと思い出すだけでも「純情きらり」「ゲゲゲの女房」など、昭和のはじめ頃というのはドラマ化しやすいのかと思います。

ところで、ご存じの方も多いと思いますが、このNHKの連続テレビ小説は春と秋の半年毎に作品が入れ替わり、東京と大阪、それぞれのNHKが交替で制作しているそうですね。
マロニエ君の見るところでは、この連続テレビ小説に関しては概ね大阪の方が上で、東京チームよりはるかに面白いものを制作するセンスがあると思います。

大阪の気質は本音とお笑いと人間くささですから、それがドラマ作りにも活かされていますが、東京はどうしても絵に描いた餅のようなきれい事が中心で、偽善的であったりお説教調であったりするのは、これはもうどうしようもない体質なのだと思います。

できれば連続テレビ小説はずっと大阪に委せておいて、東京は大河ドラマなど別の作品に専念すればいいのにと思うのですが…。

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