自転車の横暴

昨日の午後、車を運転中のこと。
幹線道路から斜めに道が折れる信号のない交差点があるのですが、そこを曲がろうとしたところ、まったく突如として猛然と走ってきた自転車と危うくニアミスになりました。

マロニエ君は自慢ではありませんが、ここ最近は車を運転をしていて最も注意していることは何かというと、それは一にも二にも自転車に尽きるといっても過言ではありません。
最近の道路で、この自転車ほど傍若無人で恐いものはなく、日頃からそれを深く心に刻んでいますので、いささかも気を緩めることなく注意をしています。

それはもちろん自転車の為でもあるけれども、正直を云うと、車はどんなに自分が正しくても、いったん自転車なんかと接触事故が発生しようものなら「加害者という名の被害者」にさせられるという理不尽きわまりない立場に立たされるという認識を持っているからです。
要するに、こう言っては身も蓋もありませんが、何よりも「自分のため」に自転車には過剰なぐらい注意をしているのです。

そんなマロニエ君ですが、このときはそれらしい自転車の姿はなく、ゆるゆると車を斜めに左折させようとしたところ、まるで鳥のようなものすごいスピードの自転車が後方から突如現れて、マロニエ君の車とその自転車が一瞬ですが避け合ったという次第でした。
曲がる前にそんな自転車の姿は認知できませんでしたから、きっと直前に脇道から急に出てきたのかもしれません。
もちろんこちらも徐行に近いスピードでしたから、ただちに停車したのはいうまでもありません。

果たして、その無謀なる自転車に乗っていたのは40歳前後の欧米人男性でした。
お互いに危険回避して止まっただけでしたが、その男性はいきなりこちら側にまわってきて、窓を開けろと云うゼスチャーを両手ではじめました。
そのまま無視して走り去っても良かったのですが、そういうことは好きではないのでとりあえず窓を開けると、その欧米人男性はいきなりマロニエ君の車のドアミラーを指先で鋭く小突きながら「ココヲヨクミテクダサイ!」と云いました。

街中の歩道であるにもかかわらず、まったく無茶苦茶な乗り方をしたのはどっちだ!と思い、「はあ!?」と問い返すと、さらに重ねてまたミラーをコンコン小突きながら「コ、コ、ヲ、ヨ、ク、ミ、テ、ク、ダ、サ、イ!」と言うではありませんか。
語尾に「ください」はついていますが、口調としてはいかにも昂然とした調子で、まるで自分は一切悪くないというニュアンスでしたからこちらもさすがにカッときて「大きなお世話!」といって車を発進しました。

次の交差点でミラーを見ると、汚い指先で小突きまわされたおかげで、ミラーはあらぬ方向を向いており、よほど不潔な身体だったのか、見るも汚ない指紋だらけにされてしまっていました。

自転車の無謀運転はここ最近の日本人の悪しき特色かと思っていたら、それをも上回るこんなアホな外国人がいるとは、驚くとともにしばらくのあいだ不快感が収まらずにムカムカしてしまいました。
人にミラーを見ろなんて云う前に、自分こそ少しは周囲の安全に配慮しろと思いましたね。

ましてやよその国に来ておいて、何たる思い上がった態度かと呆れかえるばかり。
まったくバカとしか云いようのない逆ギレ外国人との出会いでした。

それはそれとして、あらためて気を引き締めて運転しなくてはと再認識した次第です。

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