久々に…

先週末は、はからずもクラブの活動らしき事を行うことができました。
といっても大げさなものではなく、ごく内輪で食事に行くことになったところからたまたま発展して、新たに入会の連絡をくださった方にも声をかけたところ参加されることになったものです。

参加者は4人、ピアノ好き2人とピアニスト1人、そして楽器メーカーの営業の方1人という布陣で、この顔ぶれだけでもけっこう面白いものだと思いましたし、このぴあのピアが目指した(といってもずいぶん昔ですが)クラブ理念に近いものになったような気がします。

それはプロアマを超越したところにあるピアノを軸とした人間関係の構築であり、本来はもっとこういう交流が盛んになればと思うのですが、なにぶんにも狭い業界の中でいろいろな柵(しがらみ)が網の目のように絡んでいて、そうそう表立ってそういう場所に顔を出せない方も多くいらっしゃるようです。

しかし、このような自分の立ち位置の異なる人達が顔を合わせることによって、お互いに普段知ることのない情報の交換ができるわけで、とても有意義な一日だったと思います。もちろん「有意義」などという真面目くさったことをいうまでもなく、まず単純に楽しかったし、それが最も大事なことだと思いますが。

個別具体的な話の内容は障りがあるのでここでご紹介することはできませんが、やはり仕事の現場というのはどさまざまなことがあるもので、いろいろな人や状況を相手にしなくてはならず、大変だなあ…というのが偽らざるところでした。まあそれはどんな業界にも共通したことで、ことさら楽器業界だけが抱える問題というわけでもないとは思いますが…。

聞いていてため息が出たのは、お付き合いのある教室や先生へのサービスとして、発表会などの折には休日返上でお手伝いに行くというのが業界では常態化しているのようで、なんと、先生のほうからその旨の依頼がある!というのは、いやはや呆れた実情です。
いうなれば人の弱みにつけこんだサービスのたかりのようなもので、別に正義漢ぶるわけじゃありませんが、マロニエ君は昔からこういうことが猛烈に嫌いです。

お医者さんの奥さんが、ただ友人達とどこかへ遊びに行くのに、出入りの製薬会社の人&車を使って遠方まで出かけては、丸一日彼女達に対して奉仕させるとか、デパートの外商担当者に交通事故の後始末までさせるとか、大手の量販店で自前の店員の不足分をメーカーの営業マンなどを売り場で働かせていたなど、要はこれ、弱い者イジメであり、薄汚いゴミみたいなちっぽけな権力の行使にすぎません。

学校や教室で少しばかりそこのメーカーのピアノを使っているからといって、その売買はとうの昔に完了していることなのに、いわばそれを元ネタにして、延々とメーカーの人達が発表会だ何だとお手伝いをさせられ、しかも休日返上でそれをやらされるという現実…。
そのようなまったく筋の違う人達に無償奉仕など頼まなくても、先生達も複数いらして充分に人の手はあるはずなのに、本当にイヤな慣習です。

これだから先生と名のつく人達の中には、相手になんのメリットも対価も与えきれないくせにやたら人使いだけは荒くて、世間からある意味で敬遠され嗤われてしまう人が少なくないのだと思います。
人間関係の根本にあるものはギブ&テイクという原理原則が、まるきりわからない人達です。

それでも営業という立場にある以上、文句も言わずにサービスにこれ努めなくてはいけないわけで、こうなると本当に大変だと思います。

もちろん楽しい話もたくさんあり、いろんな興味深い話を交わすことができて、やはりピアノはいいものだと思いました。
というわけであれこれと話は尽きず、つい深夜まで話し込んでしまいました。

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