掃除機の機種選びが始まりました。
電気店などに行ったときの店員さんの話によると、国内メーカーでは掃除機は圧倒的に日立なんだそうで、もちろんそれ以外のメーカーも製品でも大きく性能に差があるわけではないが…ということでした。
また、掃除機にはサイクロン式と紙パック式という二つの大きな流れがあり、まずこれをどちらにするか選択する必要がありました。
サイクロン式の良いところは吸引力が強力で、遠心力でゴミと空気を分けるので排気がきれいという点があるようで、その反面フィルターの掃除や頻繁なゴミ捨てが必要となり、この点で簡便な紙パック式が人気があるともいいます。
いっぽう紙パック式はゴミをパックごと捨てればいいという点はたしかに便利なのですが、排気が臭うことと、純正紙パックは想像以上に値段が高くて、とても毎回ポンポン取り替えるようなものでもないようです。そうなると汚いゴミを掃除機内に残したままにもなるわけで、それはそれで気持ちが悪いので、やはり自分にはサイクロン式が向いているように思いました。
サイクロン式ということには決まったものの、どこのメーカーのどれにするというのを見極めるのは種類も多くてうんざりです。こういうときに大いに参考にもなり役立つのが口コミサイトで、これを見ていると、売れ筋や長所短所がわかりやすくまとめられていて大助かりです。
あれこれと調べた結果、購入したのはけっきょく日立のサイクロン式で、品番などは忘れましたが吸引力が強力とされるもので、ユーザーの評価でもこの点では軒並み最高点を取っている製品です。
しかも現在使っている掃除機(これも偶然日立のサイクロン式)の購入時よりも価格が安くなっている点も予想外に嬉しい点でした。
届いた箱を開けると、全体にこれまでのものより遙かにしっかりしているし、蛇腹状のダクトなどもひとまわり太い作りで、見るからに逞しそうな感じがしました。さっそく試しに使ってみると、その強引とも言いたくなるような強力な吸引力には惚れ惚れさせられました。
先端のブラシもガンガン回って、まるでラジコンカーのように自分から先へ先へと進むので、むしろ右手は軽くぴっぱるぐらいの感じなのにはびっくりしました。以前の機種も同じですが、なにしろパワーが圧倒的に違いました。
軽く部屋を撫で回した後、ゴミを捨ててみると、なんと従来のものよりも格段にゴミ捨てが簡単になっていて、フィルターの掃除などもほとんど必要がないぐらいなのは、技術の進歩とはこういうものかと感動しました。
ここまで簡単であるならば、マロニエ君にとってはいよいよ紙パックである必要はなく、つくづくそちらにしなくてよかったと思いました。微細な塵に関してはティッシュペーパーを挟んでおく方式で、これはサンヨー電気が先頭を切った方式らしく、その後、三菱や東芝、日立などが続いたとそうです。
これによりフィルターの目詰まりが劇的に軽減されたようで、これまで掃除機をかける度にマスクをして付属ブラシでフィルターの掃除をしていたマロニエ君にとっては、嫌な作業から解放されてまったく夢のようです。
楽器と違い、家電はやはり新しいほうが文句なしにいいようです。
ヘッドがダメになった古いほうは、車内の掃除用にガレージに掃除機が欲しいと思っていたところで、本体は健康だし回転ブラシのヘッドは要らないので、ちょうどいい塩梅に収まるべきところへ収まりました。