不燃物処理事情2

昨日の燃えないゴミ問題は、後半やや話が脱線しましたが、一般市民にとっては、以前なら普通にタダで処理できていたものが、なんでも有料となり、ものによってはチケットまで購入させられて、さらに引き取りの日時の予約をするなど、とかく手間暇がかかります。

もちろん、ゴミ問題は社会の大事なので、これが有料化されたり物によってはリサイクルの対象とされるところまではやむを得ないことだと思います。

しかし気持ちのどこかで納得できないものがあることも事実で、そんな折、我が家の燃えないゴミが持ち去りにあったところから、あることが閃めいてしまいました。
ゴミとして回収処分される前に、そんなものでも欲しいと思う人の手にすんなり渡るとしたら、それは別に問題ではないだろうと思ったのです。不燃物の回収日に現れる小型トラックの人達は、あれこれと廃品を物色しては必要な物を次々に荷台に放り込んでは立ち去っていきますので、これはもしかしたら、不要な物は門前に置いておけば、場合によっては持っていってくれるかもしれない…と。

まず先月の回収日、マロニエ君宅のガレージには友人のものも含めて、交換済みの車のバッテリーが3個あり、どれもきちんとした紙のパッケージに入っていますが、これを3つ重ねて置いていたところ、果たして翌朝、それらはそのまま同じ場所に置かれたままでした。
やはり自分の考えが甘かったのかと思って、早々にガレージ内に戻しました。

その後ガレージ内の大掃除をして、たくさんの燃えないゴミを控えて、続く今月の回収日を迎えたわけです。
指定の袋に入れたものはそれでいいわけですが、問題は大きく重い鉄の棚枠が二つでした。
これはまさか袋に入れてポイというわけにもいかないので、通常の回収は諦めていたのですが、再挑戦のつもりで夜になってから、ものは試しとばかりにもう一度ゴミと並べて出してみることにしました。前回のバッテリーと違うのは、それぞれに「ゴミです」と大書した張り紙をしておいたことでした。

誰も要らないようなら、またガレージに引っ込めればいいと思ったのです。
これらを門前に出して、夕食を済ませた後、気になったのでなにげなく表を見に行ったら、なんと!その鉄枠だけがものの見事に姿を消していました。門前に置いてからわずか1時間ほどの間の出来事でした。おかしな話ですが、このときマロニエ君はえもいわれぬ不思議な「感動」を味わってしまいました。
やはり自分の直感は間違っていなかったのだと思い、それらは鉄製品ですから、どこかに目方売りなどされるのだろうと思いました。

これは大変なことになった(笑)と思って、さらに続けてバッテリーとフロアジャッキにも「ゴミです」という張り紙をして続けて出しました。
深夜、再び見に行ったときには、やはりこれらもいつの間にかなくなっていて、誰かが自分の意志によって持ち去ったようでした。

そしてさらに感心させられたことは、前回3個の箱入りのバッテリーが持ち去られなかったのは、マロニエ君が廃品であることを明示しなかったからで、彼らにしてみればただそこに置いていただけなら泥棒になる、という区別をキチンとつけたらしいという点でした。
こういうところにも我らが日本人の気質と徳の高さが如実に現れているようでした。
これがもし外国だったら、外に出した途端(欲しい場合は)張り紙のあるなしなど関係なく、何のためらいもなく誰かが持っていってしまうのが当たり前だろうと思います。日本はさすがですね!

それにしても、不必要な物が必要とする人の手に渡っていく。こういう廃品の処理方法もあるのだということを知って、これはこれで立派なリサイクルではないか…というような気がしましたが、こじつけでしょうか?

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