ありそうでない物2

もうひとつ誰かにぜひ作って欲しいものがあります。
こちらもグランドピアノで使う譜面立てに関する物なんでが、前回のものとはまったく逆の使い道になるものです。

夜など、大屋根をすべて閉じた状態のときに、ほんのちょっとだけ遠慮がちに弾きたくなることがあるのですが、時間的にも状況的にも、音は出来るだけ小さく、弾き方もきわめて抑制した小さな音しか出しません。

そんなとき、暗譜していればいいのでしょうが、楽譜がないのはどうにも困りもので、この点をどうにかしたいわけなのです。
マロニエ君は椅子が低めなことと、目もあまり良くないために、楽譜をピアノの上に水平においた状態ではとてもじゃありませんが音符を見ることはできません。たまにこのスタイルで楽譜をチラチラ見ながら軽く弾いているピアニストの姿などを見ますが、あんなこと、とてもじゃありませんが自分にできる芸当ではないわけです。

そこで、ピアノの上に簡単にパッと置けるシンプルな楽譜立てがあればいいのにと以前から思っています。できればごく単純な構造の折り畳み式で、小さくて軽くて、普段は足元か近くの棚にでもポンと置いておけるぐらいのもので、ぎりぎり一冊の楽譜が立てられたらそれでじゅうぶんです。

写真立ての応用みたいなものでもいいし、はじめから角度の付いたものでもいいから、要は下にフェルトを貼り付けてピアノに傷を付けないようにしておけば、こういうものがあると便利だろうと思います。

ちょっと頑張れば自分でも作ることが出来るかもしれないので、いつか挑戦してみようかと思いながら、材料の調達が面倒臭くてつい延び延びになっていますが、こういうアイデア商品もだれかが作れば重宝する人は結構いるような気がします。

飾り皿を立てるための、左右90度に開くスタンドがありますが、あれにちょっと小さなベニヤ板の一枚でも置いておけば、そこに楽譜を置くことも可能かもしれませんが、それじゃあまりにも不恰好だし、もう少しは見栄えのいいものを作ってみたいところです。

課題としては、決してゴテゴテせず、いかにシンプルな構造に到達できるかがポイントだと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です