新SKシリーズ発表会

天神のレソラNTT夢天神ホールにて、カワイの新SKシリーズのレセプション・イベントがおこなわれ、お招きをいただいたので参加してきました。

この建物は、下にアメリカの高級デパート、バーニーズ・ニューヨークがある、現在の天神界隈でも最も新しい注目スポットという場所で、このような会場で新SKシリーズのイベントを行うということは、カワイもなかなか思い切ったことをやるものだと思いました。

街中の最も中心的な場所で新機種の発表会をするということは、いつものショールームにただピアノとカタログを置いておくのとはまた違ったインパクトもあり、売る側にも士気高揚の効果があるのかもしれません。

受付を済ませると、記念品の入った袋一式と自分のフルネームを書かれた名札を受け取りますが、こんなものを胸につけるのも恥ずかしいのでどうしようかと思いつつ、みなさんそうしていらっしゃるのでやむを得ずマロニエ君もつけることに。

5FのレソラNTT夢天神ホールには新品のSKシリーズが何台も展示され、さらにホールのステージには新SK-6が誇らしげに鎮座しています。
予定通りにお歴々のスピーチがおこなわれた後は、地元のピアニスト和田悌さんによる演奏が40分ほど行われ、それに続いて立食パーティという式次で、このパーティのスタートと同時にステージを含めどのピアノも自由に試弾できるという趣向でした。

個人的には、期待していた技術的な内容に踏み込んだ説明はほとんどなく、この点は非常に残念でした。
表現力アップのために鍵盤を2センチ長くしていることは再三強調されましたが、これにともなって全面的な設計変更かと思っていたら、やや疑問な点もいくつか残り、これは後日確認したい課題となりました。

会場はカワイの従業員の方々が勢揃いという感じもあり、お客さんのほうもカワイを愛奏する大学の先生はじめ、ピアノの先生などが主たるメンバーだったようにも感じました。

聞くところでは、新SKシリーズが販売が好調なのか、もともとの生産台数が少ないのか、はっきりとした理由まではわかりませんが、ともかく台数が足りないということでした。
ちなみにステージにあった新SK-6は、この後太宰府のショールームに置かれるのかと思っていたら、そうではなくすぐに大阪へ移動とのこと。
このピアノはコンサートで聴く限りはもうひとつ鳴りが硬いようで、これは楽器が新しい故のことかもしれません。直感的に新SKシリーズのベストバイはSK-2、SK-3、せいぜいSK-5あたりではないかという漠たる印象を持ちましたが、これはもちろんマロニエ君の個人的な感想です。

いずれにしろ、この価格帯では最高ランクのピアノだと云うことはほぼ間違いないという印象には変わりありませんでしたし、カワイもそのあたりはじゅうぶんに認識しているのだろうと思います。

いただいた袋を開けてみると、浜松のお菓子で「音合わせ」という名の、袋にピアノの鍵盤のついた焼き菓子が入っており、まるで調律師が名付け親のようなその拘りぶりというか、いかにも浜松ならではという感じについ微笑んでしまいました。
日本のピアノの聖地である浜松にも、また行ってみたいものです。

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