久しぶりの顔ぶれの友人達が集まって食事をしましたが、そこで出た話。
そのうちの一人が最近スピード違反で捕まったんだそうです。
場所は国道3号線の北九州市に近い上り方向だったとか。
いわゆる「ネズミ取り」ですが、よく通る道なので、そこでしばしば取り締りが行われているのは知っていたものの、すぐ前にも同じ速度で走っている車がいたために、その後ろを走っているぶんには大丈夫だろうと高をくくっていたそうです。
ところが実際にネズミ取りはおこなわれており、しかもすぐ前を走る車は捕まらず、後ろを走っていたマロニエ君の友人のほうが赤い旗を振られて停車を命じられたというのです。これにより「前に車がいたら大丈夫」という安全神話はもろくも崩れ去ったことになります。
あきらかに狙い打ちをされた形だったようで、結局はどの車に照準を当てるかという判断はレーダーを操作する警察官個人の判断と意志により決定されるようで、この場合、なんらかの理由、つまり目につきやすい車であるとか左ハンドルというような要素が不利に働くということだろうと考えられるそうです。
現に他に止められていたのは国産の高級乗用車などで、ますますその印象を強くしたと言います。
呆れたのは警察官の対応で、いきなり「すみませーん、ちょーっと速度が出ていたようですねぇ!」と満面の笑顔で第一声をかけながら、車から降ろされ、傍らに止められたマイクロバスのような警察車輌に移動させられる際にも、入口のステップに注意してくれという意味で「ここに、ひとつ段がありますので気を付けてください!」などと、必要以上に腰の低い、まるでどこぞの明るい営業マンのような口ぶりと対応なのは、却って嫌な気がしたそうです。
もちろん、速度違反者ということで警察官が居丈高になったり横柄な態度に出るのは絶対に好ましいことではありませんから、それに比べればマシだといえばそうなのですが、物事には自ずと限度というものがあり、あまりにも取って付けたような低姿勢に出られるのも違和感があるのは聞いていて同感でした。
そんなにまでへつらうような態度が必要なほどの内容なら、初めから取り締まるなと言いたくもなります。
すると別の友人がすかさず解説を差し込んでくれました。
違反検挙の場では、違反そのものを認めないとか、取り締まりの方法自体に問題があるというような言い分によって正当な主張をする人もいれば、いわゆる不当にゴネる人もいるわけで、警察としては極力ソフトな態度に出ることによって警察官および取り締まりそのものへの心証を良くして、できるかぎり素直に違反キップの処理に応じさせ、スムーズにサインさせるようというのが目的なんだそうです。
なるほどそういうことかと一応は思いましたが、どうも何かがどこかが間違っているような気がするのはどうしようもないところです。
それに、同じ速度のスピード超過であっても、やはり先頭を走るのと、それに続くのとでは、やっぱり罪の軽重でいうなら、先頭を走るほうが検挙されて然るべきだと思うのですが…。