深い梅雨

今年の梅雨は例年にない厳しさだと感じているマロニエ君ですが、皆さんは、この季節をどのようにお過ごしなのでしょう。

今まさに梅雨の真っ只中にありますが、今年の梅雨ほど重さみたいなものを感じたことはこれまであまりなかったように思います。梅雨というのはその字面を見ただけで、いかにも鬱々としたイメージがあり、夏を迎えるための通過儀礼といった趣がありますが、実際には覚悟ほどもないままにこの時期が過ぎていった年がいくらでもあったように思います。

梅雨に入ってみたものの実際にはそれほど雨は降らず、逆に春よりも晴天が続いたりする「空梅雨」の年も何度もありました。それほどでなくても、数日に一度は必ずほがらかな陽光が差して、梅雨の中休みのようなこともしばしばあるものでした。

ところが、今年の梅雨ときたらまさにその字面通りで、過ごしにくい不快な天候が毎日をすっぽり覆ってしまっており、前線が立ち退く気配もなく、昨日はついに九州各地で深刻な水の被害まで出る始末です。

なんにしてもこの連日の不愉快そのもののような天候は、気分までカビが生えるようで、ここ当分は収束の気配もないままいったいいつまで続くのやら…。

先日など、夜外出した折、玄関を一歩出ると外は風呂場のような蒸し暑さで、ガレージから車を出すと、内外の湿度差からか、いっぺんに車の前後左右の窓は真っ白になってしまい、動き出そうにも何も見えなくなるほどでした。まるで熱帯地方のようです。

ほとんど休むことなく回っているピアノの横の除湿器は、日頃の酷使が祟ってきたのか、どうも本調子ではないようで、タンクに溜まる水量から本来の除湿能力を発揮しているとは思えず、それが追い打ちをかけるように気がかりです。

それでも湿度計の針は50%を超えることのないよう意地で保っていますが、やはりどうもおかしい…。メーカーに電話してみると、果たして「基盤の不良があるかもしれない」とのことですが、そのためには機械ごとメーカーに送って診てもらうことになる由、送料と大まかな修理代を考え合わせると、そんなことをするのもばかばかしいし、だいいち修理を終えて戻ってくるまでの幾日ものあいだ、除湿器なしの状態になるわけで、これは直ちに却下しました。

けっきょくは除湿器を買い直さなくてはいけないのでは?と急遽考えているところですが、わずか数年しか使っていないのにもうダメになるなんて、日本の家電製品も質が落ちたものだと思います。

週間天気予報を見ても、ここ当分は雨と雲のマークばかりで、まったく望みナシと思っていたら、まったく不思議なことに昨日の午後は突然、何日ぶりかでウソのように陽が射してきて驚きました。
しかし、これもほんの一時的なことだろうとすっかり疑い深くなっていたら、やっぱりそうで、一時間もするとまた小雨が降ってきました。

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